うぐいすの音

17歳の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

チョコレート・アンダーグラウンドを読んで

今回は、チョコレート・アンダーグラウンドという本を紹介します。この本は、私が学校の司書さんに勧められた、図書室にも学級文庫にもある本です。

 この本の著者は、イギリスで大人気の作家のアレックス・シアラーです。著書には、「13ヶ月と13週と13日と満月の夜」、「スノードーム」、「スキ・キス・スキ!」などがあります。3冊とも私のクラスにあるので、3冊目以外は読みましたが、本当に面白かったです。

あらすじを説明します。

 イギリスで、多くの国民が投票に行きませんでした。そのせいで、当選した健全健康党がチョコレート禁止法を公布しました。糖分の多いお菓子を身体に悪いからと禁止し、ビタミンや体に良いものばかりが入っているまずいお菓子を売るようにしたのです。そのせいで、二人の子供が憤慨し、地下で、チョコレートの密造・密売を始めました。政府の目を潜り抜け、どのように「地下チョコバー」を続けていくのか。

 何かを抑圧されたら、それに立ち向かうというのがすごく面白かったです。読んでいて、有川浩図書館戦争(メディア良化法に立ち向かう話)を思い出しました。図書館戦争が好きな人が読んだら面白いと思います。

 この本は、大人とどう立ち向かっていくのかの発想が面白かったです。純粋にもう休み時間のおやつにチョコレートが食べられないのを拒み、法律なんか関係ない!と反抗していくのを読むと、笑いそうになります。今、私達は普通にチョコレートを食べられています。やむを得ない事情がないのにチョコを食べられないなんて考えたくありません!

 私は、生まれてきたときにはもうチョコレートがありました。もともとあったものを食べなくなると、多分凄くチョコが食べたくなります。この本を読んで、初めてお菓子の大切さを思い知りました(笑)。

 男の子たちの生き生きとした様子は、まるで目に見えるかのようです。

 本当に面白かったです。ぜひ読んでみてください!