少し前、私は防災語学ボランティア講座(災害の時の外国人を助ける役)にいってきました。受けると防災語学ボランティアに登録できるというものです。
学校のチラシにあり、英語を役立てられるなら...と、軽い気持ちで応募したらあたってしまい、参加しました。
いってみると結構皆さん熱心で、なぜこの講座に興味を持ったのかなど聞いていると、私がそこにいて良いのか少しわからなくなりました(笑)
その講座では、まず、講師のこれまでの体験から話が始まり、そこからロールプレイに移るような流れでした。
講師の方は、中国人で、日本に18年住んでると言っていました。
そこでは、実際に講師の方が行った熊本の地震の時の様子が紹介されました。
まず、被害の様子が表されました。熊本地震がとても大きい地震だということは、もちろん知っていたのですが、実際に被害の様子を確認したかと言われるとそうではないので、マンホールが盛り上がった写真を見て怖くなりました。
当たり前のことですけど、「地震・雷・火事・親父(これは、怖いものが順に上の方からあるそうです)」というように、地震などの自然災害は怖いものなのだなと思いました。少し脱線しますが、私の親戚で広島の方に住んでいる人がいたので、怖いものという印象がより強烈でした。
次に、支援活動の写真が映し出されました。そこでは、外国人の炊き出し活動などの写真もありました。
そりゃあ、支援に国籍は関係ないですが、言葉がうまくつかえない状態で、人を助ける立場にいる人たちに驚きました。こんなに頑張ってくださっている人がいるんだな~ってビックリです。
そこから、本格的に災害時のボランティアについて話し始めました。
通訳ボランティアは、今高い専門性が要求されているようです。例として、学校への同行通訳の依頼などが挙げられていました。また、観光の通訳とも違い、依頼者の問題解決などの「ケースワーク的な要件」を手掛けることが多いのだそうです。
通訳ボランティアに必要なことは、
- 無責任ではいけない
- 時間、服装などに気を付ける
- 信頼感を作る(責任感を持つとよい)
などだそうです。
なので、通訳の方がやらなければいけないことは、安心をつくることと、「文化通訳」をすることです。
文化通訳とは、日本の暗黙の了解のようなものを相手に伝えることらしいです。
例えば、皆さんは「ティッシュご自由に」と書かれているからと言って、全部持っていきませんよね?お慰み程度に1・2個持っていくだけです。それが日本人の常識だと思います。でも、外国人にそれは通じません。それを伝えるのが「文化通訳」なのです。
ほかにも、ボランティアの方がやってはいけないことなどが紹介されていました。中でも、強調されていたのが、「足さない・減らさない・変えない」という考えです。
たとえ何回も同じことを繰り返して言われたとしても、減らさず、自分で勝手に説明などを足さず、言い方を変えず、ということだそうです。補足が必要になっても、自分の考えだということを言わなければいけません。
そうして、コミュニケーションの橋渡しになるのです。また、相手の文化も知らなければいけないので、文化の橋渡しにもなります。
プレゼンの後、ロールプレイがありましたが、通訳の役になってしまいました。日常会話なら何とか務まるのですが、専門用語、行政用語がとても多いので、まったくわかりませんでした。そもそも罹災証明書なんて、日本語でもよくわかりません!(笑)
ほかにも、難しいなと思ったのは、頭の中で訳しながらだと、メモが取れず、数字などが記憶から抜け落ちていくところです。本当に難儀しました…
それはともかく、このような経験を積むことは、人生経験としても、英語の勉強としても、本当に面白いことだなと思いました。講座が終わった後も、楽しかったなという印象が強く残りました。
今回の経験で、防災語学ボランティアになることができましたが、これからは、登録などがなくても、もっと体験したいなと思っています。英語を日本で使う機会はそんなにないですが、外国人は年々増えています。もちろん災害は嫌に決まっていますが、いつかできれば今回学んだ事を生かせたらな~と思っています。
最後までお読みくださりありがとうございました。