久しぶりです。更新しました。
暑さもなくなってきましたが、いま私の学校では、生徒会選挙や合唱際など色々あって忙しいので、かわらない暑さに感じます。(笑)
今回は、読書レビューをしようと思います。読んだ本は、「つかまえてたもれー姫様お忍び事件帖」です。
図書館で見たので、借りてみました。私は「みをつくし」シリーズが大好きなので、それと似たような時代小説を借りて読みたいなと思ったのがきっかけです。
この本は、表紙がコミカルな感じで、読みやすそうだったので、手に取りました。表紙と同じで、内容も良い意味で軽くてラノベ好きの私にはよかったです。設定は、少しベタだなと感じましたが、とにかく人物それぞれが特徴があり、それぞれが紙の上で自由に駆け回るので、面白く読めました。
時々小ネタを入れてくるので、にやりと笑いながら読めます。私は、落語がすごく好きなので、「時そば」のネタが出てきた時はオオッと思いました。水戸黄門もネタとして使っていて、面白かったです。
読後感も、後腐れなく、すっきりとした感じでした。
この下ネタバレです↓
この話は、すごく高貴なお姫様と、剣豪の田舎侍、少し抜けている家臣に、街の人々がくみ合わさって騒動に立ち向かう話になっています。
縁談が嫌で、家を抜け出してきた鶴姫と、剣豪の亀治郎の掛け合いが、コミカルで面白いです。身分や方言、性格の違いから、どうしても亀治郎が尻に敷かれている感じがあるのが否めないですが、それでも亀治郎の人柄のよさがわかります。
また、鶴姫のように亀治郎に助けられる訳ありのお秋ちゃん。そんな事情に鶴姫は顔を突っ込んで、鶴姫を捜しにきた家臣達と亀治郎、それに、彼らを世話している老人二人が振り回されている感じが、それぞれの性格からすんなり入ってきました。ただ、老人二人もただの老人ではなく、この騒動をきっかけに過去の栄華をもう一度... と一石二鳥を考えているしっかり者で、この話を作っている主要人物だと思います。この二人がいなければ何も始まらない...
鶴姫の家の家臣にはハラハラして、能天気な彼らになんとかいってやりたくなります。鶴姫は、天然なのか計算ずくなのかわからない所があり、性格がつかめるようでつかめない所がかわいいです。亀治郎も、方言を他の人に言及されながら困っている人を見るといてもたってもいられなくなる人柄の良さが魅力です。町の人たちも、結構キャラが濃く、どこを見ても楽しめる作品です。そして、姫様の縁談の話は次巻に持ち越しなので、次も読みたいです。亀治郎との主従?関係はどうなるのか楽しみです。
読みたいと思った人はぜひ読んでみてください。浅はかな作品でもなく、難しくもない笑える面白い話です。テンポよく読めます。
最後までお読みくださりありがとうございました。