うぐいすの音

中2の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

顔真卿展に行ってきました。

 こんにちは。この前、書道に興味を持ったという記事を書かせてもらったので、また書道に関係のある話を書こうと思います。

 

chirpspring.hatenablog.com

 1月16日から、2月24日まで上野の東京国立博物館顔真卿にまつわる特別展をやっているのをご存知ですか?→【公式】特別展「顔真卿―王羲之を超えた名筆」

  顔真卿とは、昔の中国の書家で、その顔真卿の書が中国から初来日したので、それを見てきました。

 

 書道を習い始めた父の先生が、この特別展を進めてくれたので、家族で休日に行ってきました。

 私が一回目に行ったのは日曜日の午後で、さすがにすごく混んでいるだろうと思っていったのですが、予想通り待ち時間の長さは、特別展の目玉を見るだけで「70分」表記でした。もちろん他にも多くの作品が展示されていて、それぞれの前に人が多くいるので、全部見ようとしたら何時間かかかると思います。

 今回興味があったのは父、私、母で、弟は特に興味がなかったのですが、付き合わせてみんなで行きました。正直、東京国立博物館に行くのは初めてで、博物館の建物のスケールに驚きっぱなしでした。それはともかく、顔真卿展は、大きく分けて三つの展示室がありました。展示室自体は、二つなのですが、先ほども触れたメインの書「祭姪文稿」を展示する場所は、少し区切られて小部屋のようになっているので、三つと言っていいと思います。

 

 

 ここで、書道について顔真卿展で習ったことをちょっと書きたいなと思います。(忘備録なのでよろしくお願いします…)これまで知っていたことが覆されたり、ちょうど学校のテスト勉強の範囲があったり、勉強になりました。

 まず、皆さんが小・中学校で習った習字は、形をきれいにするものでした。線の長さや、角度などに気を付けて書くのが習字でした。でも、今私が書いている「書」は、芸術としての書道です。いろいろな書体を基に、書き手の心情を現して書くものです。のびのびとした字が生まれ、見ていて面白いです。

 書道の歴史の中では、大きく分けて五つの書体が生まれました。篆書・隷書・草書・行書・楷書です。

  まず、篆書というのは文字の中で一番最初に作られた書体です。それこそ中学一年の歴史で習う「甲骨文字」から、秦の時代にできた「小篆」という字体までを篆書体と言います。篆書は、文字のバランスは左右対称ですが、縦の線が長く、縦長に見えます。日本人のパスポートの表紙に使われる文字や、はんこに使われる文字が篆書体です。

 その次にできたのは、隷書です。漢代頃に作られました。これは、「小篆」が簡略化してできやすくした書体です。「篆書」と比べると分かりやすいですが、なんか、うすべったい?気がします。横線が目立って、平らに見えます。日本のお札などに使われています。

 隷書を素早く書くため、簡略化したのが草書です。字画を省略しているので、字体も乱れていてわかりづらいです。様々な工夫のおかげで芸術的な書体となり、何通りもの書き方があるので、勉強した人でないと読めない場合もあります。

 隷書を続けて書くようにして生まれたのは行書です。草書までは簡略化されてなく、私達が普通に使う書体でもあります。

 そして、字画を続けずはなして書いたものが楷書です。行書よりも後に生まれました。今は、この書体が基本的なものとなっています。唐の時代ごろには、書体がきれいになっていき、楷書を高める多くの書家が登場していきました。

 

 その書家の中の一人が、顔真卿です。顔真卿は、それまでの楷書の書き方を覆す、新しい書き方を確立しました。

 それまでの楷書の書き方とは、王義之が確立した書き方で、流れるような清楚な書法でした。中国の役人を決める科挙という試験でも、王義之の書体を使わなければ受からないほど、中国ではやった書体です。王義之は、「書聖」と言われるほどの人物でした。

 それに反し、顔真卿の確立した書体は、力強さと穏やかさを兼ね添えた書体といわれています。確かに、素人感想ですが、一本一本の線が太くて、しっかりしている気がしました。王義之と顔真卿は、二大宗氏と言われています。また、顔真卿は、楷書の四大家ともいわれています。

  

 顔真卿展では、「祭姪文稿」と言われる、顔真卿が死んだ身内を悔やんで書いた文で、その激情のあふれが有名な作品がメインとなっています。

 顔真卿だけではなく、王義之や、欧陽殉などの大書家の作品も多くあります。

作品自体は、中国の方が多くいて、見やすくはないのですが、パネルでもしっかり書の歴史が説明されていてわかりやすくなっています。音声ガイドもあるし、作品の概要が分かりやすいので、たのしめると思います。

 「李氏の四宝」と呼ばれる四つの作品が紹介されていたり、あの楊貴妃で有名な玄宗皇帝の書もありました。玄宗には悪いイメージしかなかったのですが、意外ときれいな字を書いていて、ビックリしました。玄宗の作品は、唯一写真でとっていいもので、また、天井からつるしても余るほどでした。

 日本の作品もあり、空海最澄の作品などは、あるのにびっくりしました。弘法大師の作品は、王義之よりも顔真卿のような力強い書に似ていたと思います。

 私は、この展覧会に二回行きました。一回目は、日曜日の午後、二回目は水曜の午前です。一回目は、書いた通り凄くこんでいましたが、水曜も結構混んでいました。

 一回目は、第一会場と第二会場どっちに入ってもいいと言われましたが、二回目は第一会場は混んでいるから第二会場から入ってと言われました。でも、水曜日の方が混み具合はひどくないです。

 

 ということで感想を終わります。...なんか展覧会の感想よりも知識の方が多かったかな?書の知識が全くない弟もまあまあ楽しんでいました。ぜひ行っていてください。最後までお読みくださりありがとうございました。