今日は、一日家族でお出かけでした。でも、電車に乗る時間が多かったので、本を1.5冊読みました。読み終わった一冊の本は、Story Seller という名前の本です。この本は、7人の作家さんが集まって話を書いています。結構読みごたえがあって、予想以上に長い本でした。
7人の作家さんの中には、私の好きな作家の有川浩さんがいます。もともと、私は、有川浩さんがStory Seller (一冊目)を書いた後でまとめたStory Seller (2冊目)を読んでいたので、このStory Seller (一冊目)に手を出したのです。
物語の順番は、
です。
少しミステリーっぽいのもあったし、ホラーもありました。また、一回読んだことがあるのに有川浩さんの話の奇想天外さや、甘酸っぱさが新鮮でした。
私が好きだったのは、
- プロトンの中の孤独
- ストーリー・セラー
- 玉野五十鈴の誉れ
でした。
もちろんすべてが面白かったけど特に好きだったのはこの三つです。それでもほぼ半分ですけどね(笑)
プロトンの中の孤独は、ロードレースの大会が舞台です。皆とは少し違うように見える石尾を見守るよう、監督から頼まれた赤城は、石尾がずば抜けた才能を持っている事に気付きます。その頃参加した大会では、リーダー格の久米が赤城をひどい目に遭わせます。赤城が肋骨を折り、参加できなくなった大会で石尾は... 読書が終わった後は、すごくさっぱりした感じで、読後感が良いなと思いました。また、この話は人間の気持ちをすごく細かく表していると思いました。
ストーリー・セラーは、有川浩の作品です。有川さんは、この作品をその後まとめて、新しい話もつけて出版しました。私的にはそちらも好きだったので興味のある方はお読みください。内容は、異例の病気にかかった人気作家の生き様です。職場で偶然であった女の子の話が偶然好きで、そのままゴールイン。だけど彼女の家族は非常事態のときにはまったく役に立たない人たちで、彼女はどんどん追い詰められて... 病院で彼女を待っていたのは彼女のためだけに作られた病名だった... 7つの中で一番甘いストーリーでした。でも、私はこの話はすごく好きです。
三つ目は、玉野五十鈴の誉れです。この話は、たぶん今より少し昔の時代がモデルです。お嬢様が住んでいたそこは大奥様が実権を持つお屋敷。畏怖の目でしか見られないお嬢様に大奥様は自分の考えを押し付けます。そんなときに現れた味方は大奥様からもらった玉野五十鈴という召使い。そんなこんなで時を過ごしていたお嬢様に大奥様が弟が生まれた、もうお前は跡継ぎではないと言われ... 玉野の本心もカミングアウト。展開にドキドキしたお話です。
すべて面白かったので、お勧めします。最後まで読んでくださりありがとうございました。