うぐいすの音

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ISAKでの「革新的な教育」に関するカンファレンス

皆さん、お久しぶりです(汗)。うぐいすです。

今回は、ISAK(アイザック)という学校で行われたカンファレンスにいってきたので、それに関する記事を書こうと思います。

 まず、UWC ISAK Japan とは長野県の軽井沢に位置する3年生の全寮制インターナショナルスクールです。キャンパスには、多くの国から来た人たちがいて、それらの人々が学校で国際バカロレアという教育法をもとに学びます。73ヶ国の留学生が、一つ所に集まって学びます。ISAKには、多くの国からの学生だけでなく、先生も色々な国から来ていて全ての授業が英語で行われます。

 また、ISAKの特徴として、国際バカロレア(IB)のカリキュラムを取り入れている事もあげられます。IBとは授業の仕方の事で、日本の教育とは大きく異なります。例えば、ISAKでは教材は先生が作るか、新聞など時事問題を扱っている物を使います。また、授業の仕方も先生から生徒への一方通行ではなくて、ディスカッションやディベートなど、各自が話し合い深められるような物となっています。教師はファシリテーターとして、生徒の意見を整理したり学習の手助けをする存在となっています。教室も、一つの教室に固まって座る事はなく、授業によってどこでやるかが決まります。座る席は等分したように綺麗になっている訳ではなく、生徒が話しやすいよう、バラバラになっています。生徒数も、公立校なら30人いるのが普通ですが、ISAKでは15人と人数がとても少ないです。また、国際バカロレアの評価法は、海外でも正確だと認められています。外部評価として、生徒と関わりのない先生にテストなどで評価してもらい、内部評価として、IBで決められている細かい基準から担当の先生が評価をつけていきます。

 日本でも、IBが推奨され始め、2018年までにIB校を200校作るという計画を政府が立ち上げました。目標には達しませんでしたが、今日本でIB校は広まってきています。

 今回は、そんなISAKで開かれた教育に関するカンファレンスにいってきました。長野県に引っ越しした事で行きやすくなったのがうれしいです。

このカンファレンスは、午前9時から午後4時までの7時間にわたって行われました。この目的は「近代の情報社会に置ける、リーダーシップと、変革を起こす教育についての対話を強化するよう日本中から集まった教師・生徒に促す事」です。ざっくりまとめると、時代とともにかわる教育に目を向けるためつくられた機会でしょうか。

 プログラムは、休憩を挟み三つに分かれた形になります。まず、社会の変化と教育について3人の方が話し、次に、ISAK関係者の4人の方が話します。そして、ご飯と校内見学を挟み、インフルエンサーと呼ばれる3人の方がお話をします。最後に、学校設立者の方が少し話をして、Q&Aをこなした後終了する感じです。

 話は日本語か英語で行われ、同時通訳も行われるとともに、終了後に日本語の場合は英語、英語の場合は日本語で、一分間で要約が話されます。なので、英語がわからない人でも大丈夫な仕組みでした。

 話は正直私には難しくて良くわからなかった所もあったのですが、いくつかを紹介しようと思います。

 

 一番最初に話された方は、ISAK卒業後会社を作り、3Dアバターを使ったカラオケアプリを開発しました。最初は全く売れなかったのですが、利用者に欠点を聞いて改良した所、2週間で500人以上のユーザーができ、よいレビューも多くなりました。

 このかたは実体験を通して、「世界を変える事はそう簡単にできる事ではないし変えられるのは本の人切りの人間だ。そして、世界を少しでも変えたいのなら、一歩一歩進んでいき、小さい事も見逃さないようにした方が良い」とおっしゃっていました。

 

また、ISAKの在校生からも、スピーチをした人が何人かいました。その中の一人は、ベネズエラ出身の方で、「教育を受ける事が夢」という方でした。

 彼女はベネズエラで教育を受けたいと願っていましたが、大統領が代わった事による混乱や、大規模な停電、ストライキによって、学校に行けない事が多くありました。トラブルに続くトラブルの中、学ぶために大学受験を受けようとしましたが、学校に満足に行けていなかったせいで、受験に出る内容をしっかりと学習できていませんでした。一般的な知識を知らなかったのです。

 彼女はそこからがんばって勉強し、最終的に4つの大学を受け3つの大学に受かりました。それとは別に、受かるはずがないと思っていたISAKにも受かったので、今は軽井沢で勉強しています。彼女のいっていた事は、「やる気で勉強はできる。そして、勉強をただ教えるだけではなく、学ぶ方法を示してくれる先生が学びには大切だ。そして、課題の後の先生によるフィードバックは大切にしなければならない」という事でした。

 

 他にも、不確実性についての話や指数関数的な変化など、色々な話がありました。

特に、脳科学にもとづいた教育を重視した人の「500分の1という数字を大きく見るか、小さく見るか」という話がありました。たとえ確率が低くとも、500回やったら必ず1回にたどり着く、あり得ない事はないという話が、とても印象に残っています。

 

今回のカンファレンスは少し内容が難しい面もありましたが、今どのように教育が動いているのかを知る良いきっかけとなったと思います。とりあえず、私なりに理解は多分できたので、そこはとてもうれしかったです。最終的にこれをどう生かしていけるかはまだわかりませんが、良い経験になったのではないのでしょうか。

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。英語で話された部分も多く、日本語でも知らない単語がいくつかあったので、正確に書けていないかもしれません。間違っている所がありましたら、遠慮なくコメントください。

 

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