うぐいすの音

17歳の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

メグ・キャボットを久しぶりに読んでみたー『プリンセス・ダイアリー』

 こんにちは。休校が突然決まり、我が家はよく図書館で本を借りるようになりました。色々な図書館が閉まり始めているのでしっかり読むための本をためておかなくては…

f:id:chirpspring:20190317210053p:plain

 この頃またハマり始めているのがアメリカのメグ・キャボットという作家さんです。私が小5のとき図書館で見つけてハマり、中1の時にもう一回読み返してハマり、今回3回目のマイブームを迎えました。

 今回ハマったきっかけは、中学校の図書室でひさしぶりにぱらっと読んでみたことです。メグ・キャボットさんは、アメリカの作家さんでライトノベルを書いています。有名な話では『プリンセス・ダイアリー』などがあります。この話は「プリティ・プリンセス」という映画にもなりました。

 

 メグ・キャボットの本は特に学園物が多いので、同世代の女の子の物語として読むことができます。『プリンセス・ダイアリー』はメグ・キャボットの出世作として有名ですが、まさに高校生のドタバタな日常生活を描いています。登場人物の設定はライトノベルらしく、キャラが立ったものが多いです。

 このシリーズの特徴は、書き方にあると思います。完璧な話し言葉。くだけた言葉もいっぱい使っているし、固いところがありません。そして、主人公のミアの日記として全てが描かれています。第三者の目からではなく、ミアのとても細かく描かれた日記です。だから心情がわかりやすく、現場にいるかのような気持ちで読むことができます。物語には関係ない、その日の宿題だったりメモが書かれていたりするのが新鮮でした。日記形式の本は初めて読みましたが、私はすごい気に入りました!

 考えてみると、話の中では結構大変なことが起こっています。少し書いてみると

  • お父さんがジェノヴィアの国王
  • まさかのプリンセスレッスン開始
  • お母さんが学校の代数の先生と結婚
  • 学校の超人気者にいちいちつっかかられる

…など、シリーズ者なのに最初の感だけでここまでのハプニングが起こっています。なのにそこまで深刻に思わなくて済むのはミアの明るい文章のおかげでしょうか…

 

 

〜あらすじ含む感想(ネタバレになるかもです!)〜 

 

 上記の通り、この物語はミアを主人公とした日記調の小説となっています。ミアは、父が病気にかかったと同時に自分がジェノヴィアのプリンセスであることを告げられます。いわゆるプリンセスストーリーに見えますが、ことは単純ではありません。ミアはアメリカの学校で高校生活を送っているのに加えて、自分の母親が先生とデートしてたり、色々と悩んでいる青春真っ最中の学生です。それなのに突然おっかない祖母からプリンセスレッスンを強要され、途中からはボディーガードもつくことに。ただでさえ高校で「イケてる」生活を送れていないのにプリンセスなんかになっちゃった…

 プリンセスと知らされる展開は、はたから見ているととても憧れる設定ですが、嬉しいだけではないな〜というのを、本を読みながら感じていました。また、青春真っ最中のミアの恋愛話も日記の中にはたくさん散りばめられていて、読んでいるこっちも恥ずかしくなったりドキドキしたり…楽しかったです!ミアやほかの子の恋愛観も書かれていて、それも面白さの一因だったと思います。

 また、ミアの日記という形式なのでミアの中で

  • プリンセスになったこと
  • 代数の単位を落とさないこと
  • 学校1イケてる男子のこと

が同列のように扱われているのも「いかにもティーン!」という感じで笑ってしまいました。

 出てくる登場人物も、かっこいいのに性格は悪い子がいたり、学校では「イケてない」部類なのにとてもキラキラした女子が出てきたり、実際にいそうな子が出てきたり、想像しやすかったです!

 それに、アメリカのティーンエイジャーの暮らしや考え方が赤裸々に現れているのも面白かったです。ミアが感じる「イケてる」と「イケてない」の違いが特にシリーズの最初の方ではよく現れていて、日本との違いにびっくりしました!パーティーに行くことが重要事項らしいですが、そもそも日本ではパーティーの習慣すらない… 本当に色々違うんだな〜と思いました。

 シリーズ中盤からはミアがセラピストに通うことになったり、精神的に結構きていて、それも日記に結構表されています。悪いところが自分でわかっていながら、直せない感じとか、周りの目をすごい気にするところとか、同感できる場所が多くて良かったです。人間らしい(?)感じがあって、読み進めやすい一つの原因かなと思いました!

 

 というふうに、色々共感できる点なども多く読み進めやすい本でした。メグ・キャボットさんの本には、他にも色々面白い本があるので是非読んで見てください!大人になってから読んでもまた印象が変わる本かなと思います。『プリンセス・ダイアリー』ももう何回も読んでいるのに、毎回読むごとに引き込まれていって定期的に読んでしまいます!

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。今回は、メグ・キャボットさんの作品について書いて見ました。アメリカの作家さんの中では多分一番読む作家さんです!自分でもまたシリーズ全巻読み返していきます!

 

『プリンセス・ダイアリー』HP→http://www.kawade.co.jp/np/special/3306988145/