うぐいすの音

17歳の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

「窓ぎわのトットちゃん」読んでみました!

 こんにちは!このごろは休校中ということで、本を読むペースが上がっています!なので、ブログに書けそうな本も何冊か読めたのですが、この前親から「うぐいすの音のブクレポはそこまでうまいと感じない。どこかに行ったり、感じたりしたことを書く記事の方が全然面白い。」と言われてしまいました… まあ、本の感想はそこまで書くのが得意ではないのかな?と思います。でも、何回も書いていたら上達するのじゃないかな!と思いながら懲りずに書いていくので、ぜひ読んでください!

 ココロ部の続きの記事は次回書いていきます!

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 ということで、懲りずに書く今回のブクレポは黒柳徹子さんの『窓ぎわのトットちゃん』です。

 黒柳徹子さんは、とても有名な人で、テレビが家にない私でも顔と名前が一致する人です!それくらい当たり前、と思う人も多いかもしれませんが、親が芸能関係に全く興味がない家で育った私は、ジャニーズなどのアーティストの番組で知った人を取り除けば、あとは笑点くらいしかみないので、全くわかりません。中学に入るまで明石家さんまさんの顔がわからなかったくらいです。

 話を戻すと、黒柳徹子さんは「徹子の部屋」で有名な、芸能界の大御所のような方だと思います。女優、タレント、ユニセフ親善大使としても活躍されている方です。私が今回読んだ「窓ぎわのトットちゃん」は、1981年に出版された黒柳徹子さんの自伝的物語です。今までも、何回か親に勧められたのですが、読む気が起こらず読んでこなかった作品です。前は、「窓ぎわのトットちゃん」と「飛ぶ教室」が図書館の本棚の隣にあった印象があったので、そもそもどんな本なのかも全くわかっていませんでした。

 なので、今回読み始めた時は「どんな本なのかな、」と思いながらでした。本の内容は、トットちゃん(子供の頃の徹子さん)が新しい小学校に転入してからの学校での生活でした。

 トットちゃんは、自分の名前を「徹子ちゃん」と呼ばれてるのを「トットちゃん」と呼ばれていると勘違いし、自分のことを「トットちゃん」と読んでいます。少し変わった女の子のトットちゃんは、小学校に入学して一年経たないうちに学校を退学させられてしまいました。それで向かったのが、この物語の舞台となる「トモエ学園」です。小林宗作先生が校長を務める、トモエ学園はリトミック教育を取り入れた新しい形の学校でした。

 今まで私は、学校に対する批判を何回か書いていますが、その中には日本の学校に特徴的な「同調圧力」が関係しているものもあります。このトモエ学園にいたら、同調圧力なんてないんだろうな、と思いました。

 一人一人の話を小林先生たちが熱心に聞き、やりたいことから優先にさせてあげて、資格を重視しない学校。今先進的な学校として紹介されても納得できるかも…と思いました。当時は、ちょうどトモエ学園の生徒の保護者に東京横浜電鉄の関係者がいたことから、廃車となった電車を教室として使っていたそうです(Wiki情報)。なので、トットちゃんの本では電車が教室となっていることgあ結構印象的に描かれていました。

 トットちゃんは、個性的な子供で、よく注意されることもあったそうです。その度に、「君は本当はいい子なんだよ」と小林先生は言っていました。生徒のいいt頃を見つけ肯定してあげる。そして、子供の行動にあまり口を挟まず、子供にいいことか悪いことかを気づかせる。子供の個性を伸ばし、その上で力をつけるための教育なんだろうなと思います。

 この学校と校長先生もすごいなと思いましたが、トットちゃんのお母さんもすごいと思いました。入学したばかりなのに退学になるトットちゃんのことを頭ごなしに叱りつけないで、ちゃんと新しい学校を用意しただけでも「優しいな」と思いました。少し違う教育をトットちゃんを通して目の当たりにしながらも、学校の行事やイベントにはしっかりトットちゃんのことを考えながら参加させてあげていて、トットちゃんのハンスことをしっかり聞いて、小林先生と同じく子供をすごくよく見守っている人だと思います。

 トットちゃんの明るさや、元気さも読んでいて注目知るべきポイントですが、トットちゃんの周りの大人にmp注目して読んでもらいたいです。また、大人のみではなくトットちゃんのクラスメイトにも個性的な人がいたりします。自分の友達にも同じような人がいる…とか思いながら読んでいると、昔の話とは思えませんd寝した。

 

 物語の最後の方へ行くと、戦争により状況が厳しくなってきます。正直、ここへ来るまで、学校の話が新鮮すぎて時代が戦前であることを全く忘れていました。それほど、「黒柳徹子さんの自伝」ではなく「面白い学校の話」として印象づけられたのかなと思います。

 そんなすごい学校でも、降りかかる戦火を避けられずに、焼けてしまいました。戦後、トモエ学園に併設されていた幼稚園は開園されたものの、1970年代に結局閉園になってしまいました。

 戦争になるにつれ、トットちゃんのお弁当の「海のもの、山のもの」も質素になっていき、読んでいて悲しくなります。

 戦争のくらいイメージと、トットちゃんたちのお軽く生き生きしている感じがちぐはぐで、史実としてそのあとに起こる出来事を知っているだけに、対比が悲しくなりました。

 

 この本は、70年前の話を描いているはずなのに、全く時代が気になりません。本当に面白いし、どんどん読み進めていけます。ぜひ読んでみてください。この本は色々な観点から読めると思います。教育に着目しながら読んでもいいし、トットちゃんや周りの人の心情に着目しながら読んでもいいし、色々な楽しみ方があると思います。

 最後までお読みくださりありがとうございました。今回は、黒柳徹子さんの『窓ぎわのトットちゃん』を読んだ感想を書きました。ぜひ読んでみてください!次回は、今度こそ前回の記事の続きを書こうと思います!