うぐいすの音

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哲学サマーキャンプ参加しました!vol.3  二次元との恋愛はできるのか?

 こんにちは。今回も哲学サマーキャンプについて書いていこうと思います!前々回は1つ目のワークショップ、前回は二つ目のワークショップについて話しましたが、今回は夜の哲学対話についてを書いていきます!

 

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 5時ごろまで(少し押しましたが…)二つ目のワークショップとまとめをやって、その後8時から10時まで哲学対話を進めました。

 哲学対話は、それぞれの興味関心の分野がにているグループを作り、そのグループの中で自由にテーマを考えて話す〜と言った内容でした。

 

 私のグループは平等などと言ったことについて話したのですが社会制度の中の平等という観点や、結果的平等と機会の平等についてのことを話しました。

 話が乗るともちろんみんな話に参加してきて楽しいのですが、やっぱりグループの中にノリのいい人がいないとあまり話が進まないです。最初に何かを言い出す人や、出てきた話題に対して自分の意見をいう人などが必要だということに気づけてよかったです。周りが自分より年上ばっかりだと少し言いづらい時もありますが、そういう人が会話の中にいると会話が面白くなるということに気づけました。私も意識して、会話が回せるような人間になりたいな〜と思いました。

 

 哲学対話自体は、平等とは何かということを大体のテーマにして話していきました。

 

 そして、そのあと有志で集まって夜まで哲学対話を自由にやるコーナーとなりました。一番話が盛り上がったのは、「好きとはどういうことか」というテーマです。「初音ミクと結婚した人がいる」ということを皮切りに、二次元を愛することはできるのかについて会話が進みました。もともとこれは、哲学対話での「リアコは本当に恋なのか」といったテーマで話したグループがあって、そのグループの人の話から来たようです。

 まずは、二次元を好きになる気持ちについて、そして二次元を好きになることと三次元で好きななることの違いについてを話しました。アニメが好きな人ももちろんいたし、私はアニメも少しは見るしK-POPやジャニーズなどが好きなので二次元を好きになる気持ちについての説明などには参加できました。

 

 二次元での結婚については、賛否両論出ました。反対派は、

二次元でのキャラクターはその人のものだけではないのだから、その人が「結婚」という形で独占してはいけない。

そもそも二次元でのキャラクターは、アニメならアニメが終わったら、もう新しい活動をしなくなる。 二次創作のキャラクターでも我慢できるならそれは本当にその人を好きということなのか。

そのキャラクターが好きなのは、それを作っている技術者を好きということとどう違うのか

などといった主張でした。それに対し賛成派は、

そもそもこの場合の結婚に法的関係は生じない。

二次創作含め、ゲーム、アニメなどのバージョン含め、アニメ等のキャラクターは少しずつ変わっている。そのうちの一つを好きになってもそれはその人にとってのキャラクターなのだから、独り占めしていることにはならない。

そもそも三次元のアイドルを好きなのと、二次元のキャラクターを好きなのとで違いはあまりない。二次元の場合はそれぞれのバージョンやグラフィックなどで個体差があり、データとして人を個体認識できる(名前を呼べる)から結婚という選択肢ができるだけだ。

技術者によってキャラクターが生まれるのは確かだが、そのキャラの性格や声、外見が好きなのであって技術者が好きということにはならない

といった理由で反論をしていました。三次元で「リアコ枠」として語られるアイドルは多くいて、二次元ではその「リアコ」に自分を認識してもらうことが可能となる。だからこそ、ずっと好きでいることもできるし、会話もできる。

 技術の発展により、そういう結婚の形が生まれてきましたが、それもいいんじゃないかなと私は思います。自分がアニメを見ない…という人や二次元に興味がないという人にはあまり伝わらないものかもしれませんが、実際の女性よりも二次元の女性の方が好きという方は何人もいると思いますし、実際にそういう人がいるから「初音ミクとの結婚」が実現しました。(ちなみに、動物や建物と結婚された方もいます。)

 二次元を好きなことを理解してもらうのは難しいと思います。特に、二次元は今の所全てがプログラムです。プログラム上の喧嘩はできても、本当の言い争いは起きません。でも、本人が二次元を好きになることによって助けられるなら、三次元を好きになって可能になることと、二次元を好きになって可能となることは精神的にはあまり変わらないんじゃないかなと思います。

 これから技術も発展してぬいぐるみなどではなく、実体を持ったキャラクターや心を持ったキャラクターもできてくると思います。当人同士が幸せなら、どんな形の結婚も認められるべきでないかな、と思いました。この場合の当人同士というのは、今の段階だとキャラクターのプログラムとして拒否することができません。「都合よく転ぶ」のは確かですが、もともと二次元のキャラクターとはそういうものではないでしょうか。

 人間の理想通りに動くのが二次元で、だからこそ好きになって結婚することもできるというのはその通りだなと思いました。

 

 「相手を尊重した上で人生を共に歩む」のが三次元の結婚なら、それは二次元でも可能ではないでしょうか。

 …と、ここまで読んでくれた方の中には、「どうでもいいことについてよくこんな話せるな」と思う方もいるかもしれません。でも、それが楽しいんです。自分に実際に関わることではないことも相まって、堂々と自分の意見を言える。しかも、それを「つまらない、面倒臭い」と一蹴するような人は哲学サマーキャンプに参加していません。全員が意見を持ち、それぞれの意見について真剣に話し合う。とてもいい時間だったと思います。

 

 この「二次元との結婚」以外にも、「スポーツと経済」や、「オススメの本」など、色々なことについてたくさん話しました。時間はなんと、10時から1時まで!!私は流石に眠くなったので1時過ぎに抜けましたが、3時ごろまで話していた方達もいたそうです。私はいつもは遅くても12時までには寝ていますが、たまにはこういう日があってもいいなと思いました。逆に、深夜テンションで踏み込んだところまで話すことができます。

 この深夜トークが哲学サマーキャンプで一番面白かったかもしれません。大学生のメンターの方、色々なグループにいた参加者が何人も集まって、興味のあることについて話せてよかったです。

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。次が最後の記事(?)になると思います。ぜひ読んでいってください!