うぐいすの音

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『イーロン・マスク 未来を創る男』を読んで

 こんにちは。このごろアニメ『ハイキュー!!』を見ていますが、有名なのがよくわかるように面白いです!これを見てからバレーを体育でやりたかったです…(笑)

 

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 今回は、アシュリー・バンスによる『イーロン・マスク 未来を創る男』を読んだのでその感想を書いていきます。これは、イーロン・マスクの初の本格評伝だと言われています。筆者はアシュリー・バンス、訳者は斎藤栄一郎イーロン・マスク本人も公認で、本人からの証言も入っています。

 

 

イーロン・マスク 未来を創る男
 

目次

 

イーロン・マスクって誰? どういう人?

 イーロン・マスクの名前を知っている人はどれくらいいるでしょうか。日本ではスティーブ・ジョブズが有名ですが、同じくアメリカで実業家、およびエンジニアとして活動している方です。2019年にフォーブスが発表した、「アメリカで最も革新的なリーダー」ランキングでAmazonCEOのジェフ・ベゾスと並んで一位を獲得しました。

 スペースX、テスラ、X.com(現PayPal)、OpenAIなどの会社を創設(一部共同創設)した実業家で、現在49歳です。

イーロン・マスク - Wikipedia

 

 彼はどうやって、今ある地位までたどり着いたのでしょうか。

イーロン・マスクは、子供の頃から没頭することに関しての才能があったようです。没頭といってもレベルが普通ではなくて、誰に呼ばれても誰が何をやってもずっと自分の考えることに集中してきました。それを心配した親が、「難聴じゃないか」と医者に連れて行ったくらいです。

そして、自分が興味あることに対する好奇心がとても強く、何かに熱中すると誰よりも深くのめり込んでいくという性格が人生に大きく関わっているのだと思います。

 

また、すごいなと思ったのは、自分が夢を持ったらその夢を絶対に実現させると信じてなりふり構わず突進していくところです。猪突猛進なんて言葉じゃ表せません。お金を使うときも、切り詰められるところは切り詰められますが、一気に何万ドルもだすこともあります。お金を出して失敗したらホームレスになるしかない、というような時にも自分の夢を追い求めます。

 

イーロン・マスクの目的、何を狙いとしているのか

 イーロン・マスクが将来生きていくところとして将来を考えていたのが、「インターネット」「宇宙」「再生可能エネルギーの3つの分野です。大学生の頃から、この3つの分野に注目していたとマスクは言います。実際に、マスクはその後ロケット、電気自動車、太陽光エネルギーの各分野において実績を出しています。

 

 当時アメリカで、特に技術関係の仕事を探したかったり会社を立ち上げたかったりしたら、多くの人がシリコンバレーに向かいました。今でも、シリコンバレーは多くの新興企業や技術産業が活発な地域として知られていますね。

 それでも、マスクはこのシリコンバレーを批判しています。シリコンバレーの起業家は「偶然」成功したのであって、自分は「それなりの意図を持ってやっている」のだそうです。

「私は投資家ではない。

未来に必要な技術、有益な技術を実現したいだけなんだ」

  シリコンバレーについて調べたことがあまりないため、シリコンバレーを批判するマスクに対して同調することも反論することもできません。

が、確かにマスクは「未来のために」動いていると思います。低予算のロケット、低予算の車、そういった「人類の未来のため」を考えていて、金儲けのためだけに働く、という風には見れません。

 マスクは子供の頃からゲームが大好きで、ゲーム会社にインターンにいったこともあります。でも、ゲーム作りを仕事にすることはありませんでした。その理由は、「生涯の職業として人生を捧げることはできないと判断した」というものです。

自分のやることが、世界にどれぐらいの影響を与えるか、それを目的にして動いている、ということが全体を通してよく読み取れます。

 

美点だらけではない、黒い部分もしっかり書かれています

ただ、本を読んでいて、当時のマスクの会社ではあまり働きたくないな…とも思いました。

イーロン・マスクは色々な会社を立ち上げてきましたが、それも全てが資金潤沢で順風漫歩なわけではありません。人出も足りず、クリスマスのボーナスを払うのが危うくなった状況もありました。

その中で働くと、長時間労働が必須になります。夜が明けるまで仕事して、少し寝るために家に帰ってまた働く… 感謝祭のご飯を作るために明け方に家に戻ったらその2時間後にマスクから「他の人を休ませたいから戻ってきてくれ」と言われるなど、正直ひくのを通り越して笑っちゃうほどの長時間労働です。

 

私は基本的に、もらった報酬の分だけきっちり働くことを大事にしています。そうしないと、自分から仕事を増やしがちなところがあるので、どんどん仕事量が増えていくこともあり得るからです。それに加え、私は体育会系のノリにも乗れないし、何より今の時点でそこまでして懸けたい何かを見つけていないので、マスクの会社員のような働き方はできません。

だからこそ、会社を立ち上げた後も自分から働いているマスクだけでなく、その周りにいる従業員たちをとても尊敬します。見習いたいというわけではありませんが、そこまで情熱を捧げられるものがあるのはすごいな、と思います。

 それに、マスクの美点のみが挙げられていたわけではありません。マスクの見栄っ張りなところや、口の悪いところ、厳しすぎるところなど、マスクをほめ称える文章の羅列にはなっていないところが好感を持てました。

 

読後の感想ー天才+αなんだと思います

 世の中には、色々な「すごい人」がいて、天才と言われる人たちや努力で名を挙げた人など、数えだすときりがありません。私は、この本を読んでマスクは「天才」の一人なんだるな、と思いました。でも、才能がある人なら私の周りにもいます。一生このレベルにはなれないだろうな、と思う人や、この人ほど努力できないな、という人は何人かいます。

マスクは、ただ天才なだけでなく思い切りが危険なほどに良すぎる人(それを天才というのかもしれませんが…)なんだと思います。自分の思考回路を持っていて、その思考回路の中で全部を考えて行動を恐れない。見習いたくないところや、そもそも見習えないところもありました。その中で、見習いたいな、と思う部分や、真似したいな、と思う部分もたくさん見つかりました。

完璧超人じゃないのに、やっていることがすごすぎて完璧超人と呼びたくなる、そういった感想を読後に持ちました。

 

マスクは、金融関係としてX.comを立ち上げ、航空宇宙メーカーとしてスペースXを立ち上げています。さらに、電動輸送機器などを製造する(自動車など)テスラも立ち上げています。それらの商品がすべて私たちにとって身近なわけではないですが、アメリカを中心に世界各国で利用されているサービスもあります。X.comがのちに合併したPayPalなどは日本でもよく見かけますね。

複数回成功するのは、並大抵のことではありません。そんなすごい人の半生を垣間見ることができて、とても興味深かったです。周りから見た印象と、マスク本人から見た印象はまた大きく違うと思うので、自伝を発刊してもらいたいです…

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。今回は伝記(?)の感想を書いてきました。もしもこの人に関する他の本が見つかったら、ぜひ読んでいきたいです!