うぐいすの音

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住野よる「また、同じ夢を見ていた」読みました!幸せって、人生ってなんだろう。

 こんにちは。

少しジャニオタ発言を…

昨日(5/11)日に、朝にV6のシングル「僕らはまだ」のMVが出て、夜にSixTONESの「Strawberry Breakfast」のMVが出ました。私、MVで泣くのって多分初めてなんですけど、V6のMVで感極まってしまいました…

そのあと何回も見て余韻に浸っていたら、なんかSixTONESからも出たんですけど⁈ とてもびっくりしました… どちらも大優勝のMVで、アップダウンの激しい1日でした。

 

目次

 

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『また、同じ夢を見ていた』あらすじ紹介!

 それでは、本題に移っていきましょう!

今日は、住野よるさんの「また、同じ夢を見ていた」を読んだので、その感想を書いていこうと思います。

 それでは、本の内容について少し書いていきます。内容量は250ページぐらいです。

 

 

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

 

 

主人公は、友達のいない読書が好きな少しおませな小学生の女の子です。学校の外なら「友達」と言える人がいるのですが、学校の中には話せる人はいるものの友達と言えるような親密の関係性の人はいません。名前は小柳奈ノ花で、口癖は「人生とは〜」。

 奈ノ花が偶然見つけた猫との出会いから、彼女は何人かの大人と出会っていきます。最初に出会ったのは綺麗な女性の「アバズレさん」。そのあとであったのは手首に傷のある高校生の「南さん」。そしてもう一人が近所に住む「おばあさん」。三人とも奈ノ花の大切な友達です。

 

 学校で聞かれた「幸せとは」に対応する答えを見つけるため話を友達に聞き、自分で考える奈ノ花。そして、学校で起きたクラスメイトとのいざこざ。自分で一生懸命考えて、不器用ながらも奔走する奈ノ花の姿を楽しんでください!

 

 とっても読み終わった後の感想を言いたいんですけど、ぜひ読んでもらいたい作品なのでネタバレはしたくない… どこまで書くか悩みますね。

 

 とりあえずは、本の中で強調されていた「幸せ」について書いていきます。

 

「幸せ」ってなんだろう、本から学んだこと

 
南さんの幸せとは

「自分がここにいていいって、認めてもらえることだ」

南さんには親がいません。学校でもいじめられ、奈ノ花と出会った時はリスカの真っ最中でした。

 南さんをいじめる理由になっていたものを、奈ノ花は絶賛します。そのあとに出てきた上記の言葉。特別なものが欲しいわけでもなく、自分の存在を認めてもらうこと。

 私は、家族やその他の色々な人に自分の存在を認めてもらっていると思います。色々な本でも言われますが、「当たり前が当たり前じゃないこと」がこの本でも表されていました。日常にある少しの幸せをちょっとずつ集めていくことが大切なのかな、と思います。

 

 

アバズレさんの幸せは

「幸せとは、誰かのことを真剣に考えられるということだ」

アバズレさんは、とても頭が賢そうに見えました。奈ノ花との会話の中でも、自分で答えを与えることをせず、自分の体験や想いを伝えることで奈ノ花に考えなければいけないことをアドバイスしていました。そして、奈ノ花が間違っていればそれをしっかり否定し、認めるところはしっかり認めています。こういうものの伝え方ができるようになりたいと思わせるような、包容力のある大人でした。

 そのアバズレさんは、忘れていた「幸せ」の形を無意識のうちに奈ノ花との日常から掴み取っていました。隣に誰かがいること、自分がその人を大事にしていると認識すること、それらの大切さが描かれていました。

 

おばあさんの幸せは

最初に「いろいろな幸せがある」と前置きした上で、

「今、私は幸せだったって、言えるってことだ」

人を愛して、優しくなろうと 思うことができた。その人生が平凡なものでも、幸せなものだった、と言っています。このおばあさんの発言、他にも色々とあり、最後まで読めば「どういう立場で言っているんだろう」とかなり考えさせられる発言なのですが、ここに書くだけでも深いかと…

 確かに、自分が幸せじゃないと「幸せだな」って思えませんよね。当たり前のことなんですが、それを言葉にすることが大事なんだと思います。

例えば私も、辛い時などは嬉しいことをたとえ小さくても見つけて、それで気分を上げることがあります。そういう風に、小さな幸せを少しずつ自分で見つけて、それを認識していくことで「自分は今幸せだ」と胸を張って言えるようになるのではないでしょうか。

 

 「勇気」のお話

 この物語の中には、幸せと並行して「勇気」の話「人生とは」の話があります。

勇気の話は、奈ノ花とそのクラスメイトが学校でどう扱われているか、からなるものです。具体的にいうと、クラスメイトの男の子の父親がスーパーで公衆の面前の前で万引きをしました。そのせいで父親が捕まり、その男の子はクラスメイトに「お父さんが泥棒ならお前も泥棒だ」といじめを受けます。もともと絵を描くのが好きな内気な子というのもあり、彼の「味方」は先生と奈ノ花だけという状況でした。

でも、奈ノ花も悪意は持っていないけどいかんせん人と付き合うのが下手なので、トラブルを生みます。自分が正しいと思ったことをズバズバと言い、自分の意見を強くおす。そのせいで男の子は長引かせたくなかった話題も長引かせ、逆に不登校となります。奈ノ花もその原因の一端となり、家に行ってもまた怒らせてしまう始末。

 人と付き合うって本当に難しいんだな、と思いました。他人と協調することが難しい人も多いし、奈ノ花もその中の一人だったのでは。私も今は奈ノ花までではないと思いますが、こう行ったタイプかもしれません。

ただ、奈ノ花は他人の気持ちになるということを知らないだけだったので、自分で少しずつこんがらがった状況を解こうと頑張ります。

 奈ノ花と話した後に勇気を振り絞り、学校へ登校する男の子の姿はとてもかっこよかったし、勇気を振り絞った末に彼が見つける幸せの形もとても綺麗なものでした。

 

人生ってなんだろう?

 また、人生の話も。

この本は、とてもよく比喩が出てきます。

例えば

  • 人生とは、素晴らしい映画みたいなものよ
  • 人生はプリンみたいなものってことね
  • 人生って虫歯と一緒よ
  • 人生とは給食みたいなものだもの
  • 人生とは冷蔵庫の中身みたいなものだもの

この5個が、最初の51ページまでに書かれています。もちろんそのあとにも何回も出てきます。そして、この一つ一つが確かに、と納得するものです。一瞬「ん?」となりますが、理由を聞くとなるほどと思います。そしてそれら全てに納得するので、結局人生を一言で表すのなんて不可能で、色々ないいところがあって色々な悪いところもあるんだと思います。おばあちゃんが言ってくれた「幸せ」と似ていますね。

 

 この本は一貫して奈ノ花の一人称で描かれています。だからこそ、子供らしいとても柔軟な発想で置いてけぼりになる時もあります。でも、大体が後で「あぁ。」と納得するものです。奈ノ花の発想だからこそわかるところもあればわからないところもあり、それが味の一つです。

 

 最後に:本当に読んでみてください!

 そして最後がいい…!!読後感がとても綺麗です!最後まで読むと、「ああああ、だからこのタイトルなのね!」となります。

そして、物語のカラクリに気づくのが少し遅かったのが悔やまれます。南さんについては最初の方にもう気づいていたのですが、アバズレさんについてはアバズレさんが幸せについて語るシーンらへんで、やっと気づけました。そしておばあさんは、薄々は予想していましたが、いつからおばあさん自身が気づいていたのか…

 この本は、絶対に2回以上読んだ方がいいと思います。結末を知ってからだからこそいろいろな伏線に気づけるようになります。南さんの登場シーンとか、アバズレさんとの別れの時とか!なんとなく、設定的に辻村深月のあの本を思い出しました。

 私は、「君の膵臓を食べたい」の本があまり面白いとは思えず、そこから住野よるさんの本を敬遠していました。アニメ映画は楽しめたんですけど、あまり文章が好きではなかったんですよね…

 今は少し反省しています。やっぱり選り好みは幅を狭める!

ちょっと図書館行って他の本も借りてきます。父のオススメは「よるのばけもの」らしいです。一作一作追うごとに面白くなっているらしい…

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。今日は住野よるさんの「また、同じ夢を見ていた」の感想を書いてきました。いやぁ…なんとなくカラクリがわかった人も多いのではないでしょうか…うまく書けませんでした。でも、カラクリがわかっていてもわかっていなくても割と楽しめると思います。それに、時間をかけずに読めるのでぜひ!