うぐいすの音

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UWC ISAK Japan 一年すごしてみて -ISAKの1番の価値

 こんにちは。今日は、私の在籍している学校、UWC ISAK Japanについて書いていこうと思います。

 

 

UWC ISAK Japanとは、UWC系列の学校で、軽井沢にある全寮制のインターナショナルスクールです。高校1年生〜高校3年生(G10~G12)が在籍しており、夏が学年開始の時期です。

uwcisak.jp

少し前に、私の学校では卒業式が行われました。そして、その後二週間の授業が高校一年生と二年生にはあり、ようやく先日学年を修了したところです。

来年からは、高校2年生として国際バカロレアの教育が始まります。少し不安もありますが、とても楽しみです!

 

今回は、ISAKを一年間過ごしてみた感想として、人間関係などについて書いていきます。この後、その他思ったことについても書いていくつもりです!また、学習について記事を書いているので、ぜひご覧ください!

 

まず、ISAKの環境から話を進めていきます。ISAKは、2014年に設立された全寮制のインターナショナルスクールです。軽井沢に位置し、浅間山の麓で数十カ国からの人たちと一緒に勉強します。基本授業は英語です。

 

そして、また他の記事で詳しく書くかもしれませんが、ISAKは仕組みとしてあまり学校だと断言はできません。どころか、かなり改善点が多い学校だと思っています。新しい形の学校なのだからそれも当たり前ではありますが…。一長一短、この言葉がよく似合う学校です。

実際に、私を含めた数人の生徒が辞めることを考え、今年でやめてしまう同級生も数人います。なんでこうなるかというと、学校の体制と、G10でのカリキュラムが大きな原因です。

 

ですが、辞めることを考えてまで、なんでまだISAKに残っているのか。

それは単に、周りにいる生徒たちが素晴らしいからです。

この記事では、素晴らしい私の友達、仲間について書いていきます。

 

 

 

大好きなハウスの先輩たち!

 

ISAKのキャッチコピーの一つに、「多様性」があります。その言葉通り、今年は有に80カ国以上から生徒が訪れています。

私のハウス(寮)は、ラッキーなことにとても仲の良い、最高と言っても過言ではないハウスでした。メンバーは、13人。最高学年のG12が8人、G11が1人、そして高校一年生のG10が4人です。

ちなみに、もともと14人だったのですが、1人途中から他のハウスに移りました。でも、卒業式の際や他の機会には14人で集まることもできたのでよかったです!

その13人の中で、一番英語が下手なのは私でした。他の人たちは、日本語が流暢な人も数人いますが、ほとんどが英語(かそれぞれの母国語)を日常的に使っている人です。

つまり、日本語で喋って、日本語に逃げるという環境がなかった。

 

最初の頃は、これでかなり辛い気持ちもありました。一番最初の、オリエンテーション前の隔離の際に、アルバニアからの先輩、チュニジアからの先輩、アメリカからの同級生と、四人でそれぞれの国での社会問題について深夜2時まで話していたことがありました。今でも、記憶に残っています。

 

その際、ジェンダー格差や、アメリカでのスクールシューティング(学校内での発砲事件)について話しました。でも、英語がほとんどわからない私は、話の内容も数割しか掴めず、分かったと思ったらもう話題は変わっていました。その時は、自分の英語力のなさに気づき、少し泣いてしまいました。

自分の言いたいこともあるのに、何もいえないってこういうことか…と。

 

でも、最初は辛いと感じたハウスも、今では宝物です。黒の服ばかり着ていた先輩、髪色をすぐに変える先輩(当時はまだ髪の色を染めることに慣れてませんでした)、、、。

最初は少し怖かったですが、やっぱり授業で疲れて帰ってきた際に、共有スペースで誰かがテレビを見ていて、お疲れって言ってくれるのは嬉しいです。夜10時ごろに宿題を終えてキッチンに上がったら、あげたばっかりの冷凍ポテトを差し出してくれる先輩たちには感謝しかありません。シャワールームの中で、一緒に水道の前で何回も真剣な話だったり笑い話だったりをしたシャワールームメンバーは、大好きな人たちです。

なんというか、本当に私のいたハウスって素晴らしかったと思います。もちろんそれぞれのペースがあるので話す頻度に差はありますが、全員としっかり話せるようになりました。大きい問題が上がったこともないですし、お互いがお互いを尊重していました。先輩の言う通り、「私たちのおかげでハウスへの期待値があがっちゃったから来年からが大変」になるかもしれません。

 

ハウスの先輩たちは、何かあったらすぐに駆けつけてくれる、大切な存在です。ハウスで居心地が悪いと帰りたくなくなりますし、ハウスで自分の居場所があると分かっていれば、ハウスに帰るのが楽しみになります。G10として、一番年齢の低い学年でいたことも私にとってはラッキーだったと思います。

すごい変な言い方ですが、私の先輩方は甘やかし度が高かったので、、G10四人は、先輩方に「our baby」と言われることもありました。誇張しているように見えますが、全部本当のことです。

一番最初の隔離で英語力のなさを痛感したときに話していた先輩方とは、最後には冗談を言い合い、それぞれの国の文化について話し合っていました。自分の成長が感じられたとともに、社交性のない私と付き合ってくれた先輩方を改めて尊敬しました。先輩と書いていますが、先輩という呼び方は英語ではないので、たとえ日本人だったとしても名前を呼び捨てです。友達という言葉を使えばいいのかもしれませんが、やっぱり私にとっては可愛がってくれたSenior(先輩)なので、先輩という言葉を使いました。

来年からが不安ですが、、、大好きなSeniorのように、居心地の良いハウスを作っていきたいです。

 

大好きな友達たち!

 

それでは、ハウスの先輩はこれまでにして、次は同学年の話

ISAKを辞めなかった理由に、先ほど周りにいる生徒たちが素晴らしい、と書きました。その多くは、私の同級生にいます(私はあまり外交的ではないので、同学年以外とはあまり話さないです…)。

 

ISAKでは、何個も問題がおこってきましたし、現在進行形でも起こっています。

でも、そう言った問題を一緒に解いていける、考えていけるのが、私の同級生たちです

行動力がただただすごい人、論理的思考がずば抜けている人、色々なところで緩衝材となってはみ出し過ぎたら修正してくれる人、自分の興味のある範囲に突っ走っている人。

色々な人がいます。

あの人たちがどういうふうに動いているのかを近くで見られることは、とても貴重なことだと思っています。あまつさえ、それに少しだけ関わらせてもらったり。

私はあまり自分から行動できるタイプではなく、石橋を叩いて蹴って象に渡らせてから進みたいようなタイプなので、その考え方とは違う方向を示してくれる人たちです。

会えたことが嬉しいですし、もっと勉強させてもらいたいな、と思っています。

 

そして、別に友達はプロジェクトをやっている人たちだけではありません。

一緒にダンスをやる人たち、

コンテンポラリーやバレエを教えてくれる人たち、

アニメを見る人たち、

私の競馬・宝塚・ジャニーズの話に付き合ってくれる人たち、

カメラを持って一緒に写真を撮る人たち、

映画を見る人たち、

お菓子を作る人たち、

ただただ一緒にいて楽しい人たち、、、。

枚挙にいとまがないってこういうことなんでしょうね。

 

大好きな仲間が、増えました。

一緒にいたいなって思う友達ができました。

一緒に泣いた友達ができました。

みんな、本当に大好きな友達です。

違う道をこれから進んでも、きっと数年後にばったりあって、数時間話したりできるんだろうな〜と今から考えています。みんなにとって、私は日常の一コマに過ぎないのかもしれないけど、私にとってみんなは私を助けて支えてくれる大切な存在です。

 

なんというか、一年過ごしただけでそんなに大切な友達ができるのか?って、ISAK入学前の私なら思うと思います。

でも、文字通りISAKでは四六時中一緒なんです。長くても、公立中学にいた頃は朝8時から夕方5時までの合計9時間。3倍近くの時間を一緒に過ごしているわけです。

単純にいえば、ISAK内で一年で触れ合う人たちとは、中学校で三年間過ごした人たちと同じ密度のわけで…。もちろん、こんな単純なわけはありませんし、中学の友達もISAKの友達もそれぞれ違う道で大切です。ただ、そう思えばそこまで大切だと思えるのも不思議ではないのでは。寮生活ゆえの関係だな、とも思います。

 

あと、ISAKに来てから、スキンシップが増えたと思います。みんなハグをしたり、おんぶをしたり、一緒にくつろいだりがよくあるので、特に先輩とになりますが、同級生ともそういったスキンシップは増えたかも。

みんな、私の周りにいる人たちはすごい人ばっかりです。だからこそ自分が小さく見えて不安になる時もありますが、だからこそ私はもっとこの人たちと一緒にいたいな、って思います。

ISAKの生徒たちが優秀だからこそ、これからのISAKがどう変わるのに興味もありますし。あわよくば、私もその変化を作る一員になれたらな、と。

 

色々な人に感謝を!

 

最後に、寮の先輩でもなければ、同室でもない人たち。

私はそこまで外交的ではなく、どちらかというと引きこもりたいので、あまり仲の良い人が多いというわけではないです。しかも、仲の良い人はそのうちの多くがG12ということで、もう卒業しちゃいました。割と本気で、今のG11に特に仲の良い人がいるかが微妙なので、ちょっと心配です。顔を合わせれば話す程度の人はもちろん何人かいますが…。

ただ、部活で一緒の先輩方、他のハウスに行ったときによく喋る人、趣味が共通している人、これからどんどん話せそうな人などはいるので、来年もどうなるのか、楽しみです!特に部活が同じ先輩たちと、趣味が同じ先輩たちには、色々とお世話になってるので、もっと話せていけたらな〜と思っています。ISAKの人って大抵全員面白いので、割と楽観的です!

 

ISAKの人って、話しているととても面白いです。ちょっとおかしいのが、その人の政治的しそうだったり、信念だったり深いところについて知っていても、習い事だったり今まで住んでいた場所だったり、日常会話で出てくるはずのことを知らない、という現象が起きること。面白いな〜と思いつつも、地味に色々なところでディープトーク(深い話)をしていればそういうこともあるか、とも思います。

 

他にも、ISAK外でISAKからのご縁で繋がれた方々も含め、色々な人たちとのつながりが作れました。

来年は、今年できた関係性を軸に、さらに楽しく過ごせて行けたらな、と思います。そこまで楽しくなくてもいいけど、辛い時間が減るといいなとは感じています。英語力も少しずつついてきたので、解消されていくはず!

 

ということで、今回はISAKでの人間関係について書いてきました。私が感謝を書き連ねるだけになってしまいましたが、ここで会えた人たちは一生ものの関係になる人たちがいるんだろうな〜と感じます。ISAKでなくても、どんなところでも、出会えた人たちと仲良くなれれば、それが最高です。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。卒業式の前日にハウスの何人かで話した、それぞれの国での「死後」に関する考え方はとても面白かったです。ブータンからの先輩とは、仏教での風習が通じ合えました。そう言った、ふとしたときにできる話を大切にしていきたいです。