うぐいすの音

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IBのMocksを通して「好き」が増えていったこと

 こんにちは。ほとんど記事を書けていなかったので、今回はこの数ヶ月の振り返りを。備忘録的に、日記をつけていきます!

この数ヶ月といっても、その中で起こった一番大きいイベントはIBの試験、Mocksでした。ということで、今回はMocksの振り返りを中心に書いていきます。

 

 

 

Mocksについて

まずは、Mocksとは何か、軽い説明を。

私がいる高校は、ISAKという長野県軽井沢にある私立のインター校で、IB DP(インターナショナルバカロレアディプロマ)という教育課程を採用しています。

このIBDP、高校二年生から高校三年生にかけて二年間で履修するのですが、計3回、大きなテストがあります。一回目が高校二年生の終わりに受けるテスト、2回目が高校三年生の途中で受けるテスト、そして3回目が、卒業の直前、高校三年生の最後に受けるテストです。

 

IBの成績は、この最後に受けるテストを元につきます。つまり、最終成績が発表されるのは卒業式の後ということになります。しかし、それまで何もテストがないと、大学受験で使う成績だったり、最終試験への準備だったりが難しくなるため、最終試験の前に2回のテストが用意されています。

 

今回私が受けたのが、その2回目のテスト、Mocksです。ほとんどの科目で履修範囲は終わっているため、最終試験に限りなく近い形で試験は行われます。

実際の試験では2、3週間かけて6教科の試験を行なっていくのですが、今回はその短縮バージョン。9日間で全生徒の試験が終わりました。

一つの科目ごとに二つか三つの試験がそれぞれあり、私はトータル14個。この試験の数は、とっている科目によって変わってきます。

 

もう大学受験はほとんどの生徒が終わらせているため、大学に直接使われるわけではないですが、もし何かの事情があって最終試験が受けられなくなった場合はこのMocksの成績が使われるため、基本的に全員しっかりと勉強をして臨みます。

 

私も例外ではなく、もちろん勉強に追われる日々でした。そこで気づいたのが、勉強をしているとどんどん「好き」が明確になることと、「好き」の範囲が増えること。

 

私がIBでとっている六つの科目は、

  1. 日本語 A 言語と文学 HL
  2. 英語 A 言語と文学 SL
  3. 歴史 HL
  4. 世界政治 SL
  5. 化学 SL
  6. 数学 AA HL

です。HLは、Higher Level(応用)を指し、SLはStandard Level(基礎)を指します。HLの方がSLよりも重視され、その点数によってはどれだけSLの科目がよくできていても、受験に不利に働く場合があります。

基本的にHLが三つ、SLが三つで、HLの方が試験時間は長く、試験の数も多い傾向にあります。この中で、私が一番苦手としている科目は化学と数学、反対に得意な科目は日本語と歴史です。

 

科目ごとの振り返り

それでは、それぞれの科目の振り返りを。

 

日本語は、自分の母語でもあるため、そこまで時間を使わずにささっと勉強することを目標にしていました。一応、二つある日本語の試験(Paper 1とPaper 2: どちらも大体2000~2500字ほどの小論文を書くものです。)用にそれぞれ二つずつ、計四つの小論文を練習として書き、それを先生に採点してもらっていました。採点もまずまずのものだったので、特にそれ以上は勉強せず。まだ採点結果は返ってきていませんが、先生の反応も悪くなさそうだったので、多分大丈夫!

 

英語は、日本語の試験と全く同じことを英語でやるだけなので、構成ややらなければいけないことは基本的には理解しています。あとは、それを説明する単語力をつけるだけでした。そもそもネイティブレベルに喋れる人が対象のこのクラスで、元から7(IBでは1-7で成績がつき、7が最高点です)は目指していないため、英語もあまり力を入れずに、二つの試験用にそれぞれ一枚ずつ練習して先生に採点してもらいました。

日本語とは違い、英語の授業はそもそもあまり試験用の授業をしていなかった(実際に授業内で小論文を書く機会があまりなかった)ため、今回は二種類の試験のうちの一つ(paper 1)で点が取れるよう意識。まだ返ってきてはいませんが、そこまで悪い感触はなかったかな。ただ、私が選んだ設問と文学作品を聞いた友達が、「その設問よく選んだね!分析しにくくない?」という反応だったため、何かすごいポカをしていないかどうか、心配です。

 

世界政治(Global Politics)は、その名のとおりさまざまな政治の理論、コンセプトをここ10年間で起こった出来事などを通して学ぶ授業です。これは私のSL(基礎レベル)の授業なので、今回のmocksでも力を入れすぎずに、コンセプトごとの名前の見直しや、小論文を書くときに扱えるような実際の出来事の復習くらいでした。ただ、SLだからこそ7(IBでは1-7で成績がつき、7が最高点です)、もしくはそれに近い点を取る必要があるため、今回の結果によってはもう少し力を入れるべきが考えなきゃ。

 

歴史は、鬼門のうちの一つになりえます。大好きな教科なんですが、いかんせんかバーしなければいけない範囲がかなり多いのと、年号なども覚えておかなければいけないため、暗記勝負になってしまうところがあるんですよね。

IBを、日本のいわゆる「暗記勉強」「受験勉強」と比較して、「暗記よりも分析や理解を大事にする教育だ」とする場合が多いですが、少なくとも歴史に関してはその限りではないと個人的に感じます。歴史は暗記してあることをベースにして分析をする科目です。テストの採点基準にも、年号や出来事の詳細がどれほど書かれているかや、その正確性などが含まれています。

公立高校の勉強をもし単なる暗記勉強だとするならば、IBでやっていることはその暗記に加えて、さらに分析を行うことでしょう。もちろん範囲や量は限られますが、テスト前は歴史は楽しい分析科目から暗記科目へと変貌します。

ということで、歴史は勉強を頑張りました。三つ試験があるのですが、一日で全てが終わるわけではなく、それぞれの日程は飛び飛びになっています。それも大変な要因の一つでした。

 

数学。一番最後の日に二種類、その前の日に一種類のテストが用意されていて、最後の日は朝の8時から夕方5時半までずっとテストでした。個人的にはある程度テスト勉強したつもりだったのですが、結果は…って感じだったのかな。まだ返ってきてないのでなんとも言えないですが、私が難しいと思った部分は他の人は簡単だったといっていて、私が簡単だと思った部分は他の人が難しいといっていて。正直よくわからないです。

まあ、元々警戒はしていたので、これから最終試験まで何を勉強しなければいけないかはなんとなく理解できたのでよかった。

 

そして、化学

HLですらない、SLの科目で、ぱぱっと対処しなければいけないはずなのですが、いっちばん苦手意識ができちゃっているのがこの科目なんですよね……。中学校の理科の先生に「化学につながる範囲で色々質問を聞いてくる気がする」と言われたことが頭に残っていて、化学を選択しました。ただ、今考えたら「質問を聞く=最初は理解できていない」ということでもあったのか…となんとも言えない気持ちに。

苦手だと自覚していたので、時間をとって、できるだけ勉強しました。結果は、望んでいたところまでは行かなかったけど、目標まであと数%、というところ。希望は見えたかな。

 

好き嫌いに関わらず、得意な科目と苦手な科目が自分の中ではっきりしているので、それを改めて認識できたMocksでした。

 

感想、好きが増えた

それでは、ここから感想に。

このMocksを通して感じたことは、自分の「好き」が強く、大きくなったことです。

それは、勉強面もそうですし、勉強以外に関してもそう言えます。

 

勉強面から始めると、今回の試験を通して、私が日本語、歴史、そして化学(!)が好きなことに気づけました。日本語も歴史も元々好きな教科ですが、やっぱりやっていて楽しいのはこの二教科でした。

 

今回、日本語は、如何にシステム化できるかを目標に挑戦していたんですよね。

ただ制限時間の中で思ったことを書くだけでは味気ないですし、今までの授業から、ある程度時間に余裕ができるであろうこともわかっていました。

だからこそ、今回は構成に時間をかけ、何を、何分で、どれくらいの行数で書くかを自分でコントロールすることを目標にしました。ゴールは、狙ったページの最終行の最終マスで終わらせることです(作文用紙を使っているので)。

…と言いつつも、それがうまくいったわけではなく、毎回惜しいところで終わってしまって。特に作文用紙だと、後から書き足しにくいですし、スペースもさほどありません。書き終わった後に後悔しないようにとも思って構成に今まで以上に力を入れたのですが、もう少し練習していきたいです。

とにかく、ある程度得意な科目だからこそできることかもしれませんが、ちょっと自分でお楽しみ要素を入れると今まで以上に集中できることがわかりました。あと、単なる勉強ともまた異なるので、リフレッシュにつながります。

 

そして、歴史はもちろん楽しいです。暗記も元々好きなので、何年にこれがあって、これがあれにつながって、そうした流れが地域を超えて頭の中に図面として浮かび上がってくるあの瞬間が楽しくてなりませんでした。そして、その出来上がったいくつもの図面を、出てきた質問に合わせて分解していって、新しい図面を作る。

例えば、出てきた質問の中に、「日本が1931年までの議会制民主主義を維持できなかった理由について論じなさい。」という質問があったら、自分の知っている当時の日本の状況(政治、経済、社会、海外との関係、、)をまとめて、そこから自分なりの返答を作り出します。日本語の授業もですが、自分が持っている知識や要素をまとめてそこから何か新しい要素を作り出す過程が本当に楽しいです。

 

やっぱり、他のどの科目よりも歴史や日本語が好きなんだなと思った理由は、それを「やらなきゃいけない」という気持ちで始めないでいられることでしょうか。

でも、今回勉強していて化学も楽しいと思ってしまったんですよね。

 

元々、化学を選んだ理由の一つには、もちろん化学が楽しいからという思いがありました。でも、まずは使われている英語がわからなくて、そこを調べているうちにどんどん授業が進んでいって…という中で、なんとかついてはいけているもののあまり好きじゃない授業になって。

そうするうちに危機感とともに勉強をするようになって、成績は少し上がっても「苦手なんだ」と一回ついた認識は覆しにくいものです。

というか、日本語ってすごいですよ。「昇華」が何かわからなくても、漢字からなんとなく察せるじゃないですか。sublimationとか、ラテン語のsublimareが語源って、もう知らないとわかんないじゃないですか…!!

という愚痴はともかく、今回勉強していて、色々と復習していくにつれ段々と今までできなかったことができていくようになって、わかっていったような気がします。やっぱり、ちゃんと時間を使えば楽しくないことって楽しくなっていくんですよね。成功体験を自分で増やせばそれと同時にハードルも下がっていきますし、今回のmocksの勉強は、それこそ成功体験を増やす手段になったんだと思います。

 

勉強以外でも、ずっと勉強をしなければいけない環境にある程度の期間いたことで(mocksの直前までさまざまな課題が積み重なっていて…)、自分の趣味として好きなこともまた明らかになりました。

雪がかなり降ったので、息抜きとして友達と散歩に行きながら写真を撮ったり、同じくダンスが好きな友達と一緒に踊ったり。

息抜きをする時間が限られるからこそ、どうやって息抜きをするのかも選ばなければいけなくなって。でも、どうしても今これをやらないともう勉強が頭の中に入らない!とまでなる、自分にとって大切なものがなんなのか、改めて感じられたかなと思います。

 

もうちょっと、自分が感じた色々なことがあるのですが、ちょっと字数がかなり増えてきているので一回ここら辺でやめようかな。

これから、また機会を見ながらちょっとずつ記事を書いていこうと思います。

とりあえず、私が書けそうなのはここらへん。

  1. 読んだ本の感想
    1. この秋から全く読書記事を書いていないので、書きたいものが三十冊分くらい溜まってます。
  2. 教育に関して…というか、先生、「教えること」に関して
  3. 進路、大学
  4. IBのまとめ(もうまとめをする時期になってきてるんだな…)

 

時間がある時を見計らって、ちょっとずつ書いていきます。この頃日本語がどんどん下手になってきているので、そのリハビリも兼ねて。

もしよければ時々目を通してくださると嬉しいです。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。思ったよりも日記というか、自分のための文章となってしまいましたが、やっぱり書くと頭の中がちょっとずつ整理されます。書くことも私の大切な一部だなって、書いていて思いました!