うぐいすの音

17歳の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」を読んでみました!

 こんにちは。今回は、本のレビューをしたいと思います!

 私が学校図書室で借りた本は、ブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」でした。もともと、この本のことは全く知らず、父が「是非読みたいので借りてきてほしい」と言ったので借りた本です。(本を返す日までには父は忙しくて読めないらしく、結局私が読んだだけで終わってしまいましたが…)

 この本は、本屋大賞のノンフィクション本大賞をとったもので、中学生男子の日常を母親の側から描いたものです。英国の「元底辺中学校」に通い始めた中学生男子の「ぼく」が、いろいろな差別に突き当たり、逃げることなくしっかり考えていく。私が一番びっくりしたのは、これ全てが実話だということです。実際にある中学校に実際に通っている同年代の男子の話。だからこそ、リアリティをもってとらえることができました。

 日本人とアイルランド人の親を持つである「ぼく」は、エンパシー(共感すること)を「自分で誰かの靴を履いてみること」だと答えています。実際に、他の人の立場に立って物事を考え、他人に同情することができたり、他人を助けるため知恵をしぼることができたり、とてもかっこいいお子さんだなと思いました。

 もともとカトリックの小学校に通い、生徒会長をしていたいわゆる「優等生」の「ぼく」が、ロックアーティストのアルバムジャケットが壁に貼ってあるような「元底辺中学校」にいく。そこからこのノンフィクションが始まります。「元底辺中学校」は、音楽・ダンスなどの生徒の個性を伸ばせる環境を整えたらなぜか成績も上がってきた、という学校です。聞くだけだととても魅力的な学校ですが、「元底辺」だっただけあり、万引きをする子や、超貧困家庭にいる子などいろいろな生徒が集まってきます。これまでは、イエスの教えを大事にしていた小学校にいた彼にとって、新しい中学校は衝撃的なところだったでしょう。それでも、「ぼく」は自分なりに考え、いろいろな差別についての自分の考えをはっきりさせています。

 また、ブレイディみかこさんの行動も、とても知的な考えが多く、自分の芯がしっかりある人なんだろうなと思いました。中国人と間違われ馬鹿にされたときの、日本人としての行動なども、とてもクールだと思います。(ここら辺はぜひ本を読んでみてください!)

 

 印象深かったエピソードの一つに、「アイデンティティ」についてのものがありました。日本人の血が入っている「ぼく」に、親近感を覚え仲良くなろうとする中国人の生徒会長がいました。彼は、「ぼく」のために騒動を起こすほど「親近感」というものがありました。でも、日本に行けば「ガイジン」と言われイギリスでは「チンク(中国人を侮蔑する言葉)」と言われる「ぼく」にとって、その「親近感」は理解できないものでした。

 私も実際、イギリスに行った時に一番学校で仲が良かったのは中国人の友達でしたし、まだ連絡を取っている友達には韓国人も多いです。私にとっては多分、日本人(アジア人)であることは一つのアイデンティティでしたし、同じアジア系の人たちには親近感があったと思います。だけど、アジアの血もヨーロッパの血もあるような人にとってはどうなるのか。そうでなくても、地域によるアイデンティティを持てない人にとって、「親近感」は重くなるだけなのではないか。考え始めると、とても面白いと思います。

 もう一つ面白いエピソードがありました。「ぼく」と彼の母に対して「ニーハオ、ニーハオ」と言ってきたホームレスに対しての「ぼく」の反応です。ニヤニヤしながら「ニーハオ」と言ってきた男に対し、「ぼく」はこう考えました。

 イギリスの友達と歩いていると言われず、母と歩いていると言われる

→3つ考えられることがある。

  1. 友達と一緒にいると東洋人に見えず、母親とだと東洋人に見える
  2. 友達の中にはガタイのいい人もいるし、全員男だから殴られる危険性もあるけど、母親とだと「女と子供」と言う弱いコンビだから言われる
  3. 中国で挨拶すれば、フレンドリーと好印象に思われ、お金をもらえると思った

 この3つが「ぼく」の考えたことです。私は本を読んで、このホームレスは東洋人であることを馬鹿にしているんだと思い込みました。けど、主人公は「馬鹿にされている」と言う考えだけでなく、「親しみを持つために」という考えを持ちました。正直、3つ目の考えは間違っているのではないかと描写から思えますが、見える事柄のみにこだわらず、あらゆる可能性を考えられるこの子は本当にすごいと思います。客観的に物事を見られる、冷静でいられる、ということの証明でしょう。

 

 私も実際、イギリスにいる時に「チンク」と言われたり、「ニーハオ」と言われたりすることがありました。私は日本人ですが、日韓中の区別などつかないので、たとえ中国人でも「ニーハオ」と言われる事はあるだろうし、それは決して友好的とは限りません。侮蔑的な言葉を使うことの悪さを再認識できました。

 私は差別をしていないつもりでしたが、この本を通して改めようと思った言葉がありました。それは「ハーフ」という言葉です。ただ親の国籍が違うだけで、「ハーフ」や「ダブル」など、他の人と違う言葉をつけられるのはおかしい。いうなら「ハーフ&ハーフ」でいいじゃないか。そうすればちょうど1になる。そう言われると、確かにと思います。もう一般的な言葉で、それが差別になり得ると思っていませんでした。それは、この本を通して学んだことの1つです。

 

 自分の体験なども思い出しながら、この本を読むことができました。私が取り出したエピソード以外にも、LGBTQやFGMなど、いろいろな差別についての「ぼく」の考えが乗っています。もう一度言わせてもらうと、これは全て事実を描いた「ノンフィクション」です。

 最後までお読みくださりありがとうございました。興味を持った方は是非読んでみてください。きっと楽しめると思います。

 

 

映画「Bohemian Rhapsody」を見て

 こんにちは。私の住む地域では、霜が降りるようになりましたが、東京の霜との違いにびっくりしています。東京では踏めばすぐに折れて、毎朝ザクザクとした感触を楽しんでいたのですが、長野では霜が硬くて歩いていても折れません。私が学校に行くのは7時半ごろなのですが、その時間に霜を踏んでもまだ硬くて折れないです…

 さて、今回は久しぶりに映画レビューをしたいと思います。9月ごろに友達に貸してもらい、話題となっていた「Bohemian Rhapsody」を見てみました。日本語でもみれるDVDでしたが、親にも言われて頑張って英語でみました… 英語の字幕をつければそこまで難しい言葉はなかったので、楽しんで見ることができました。

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 私はもともとQueenについてはそこまで聞いたことはなく、マイケル・ジャクソンビートルズは親の影響で少し聴くようになったものの、Queenについては全くと言っていいほど知りませんでした。小学校の運動会でWe will rock youが流れたことくらいしか接点はなかったと思います。

 それが、仲良くなった友達になんとなく借りたら面白すぎて、テスト数週間前なのに一気に1時間40分の映画を2回繰り返してみてしまいました…結局友達に返すまでに休日を使って5回くらいみましたね(笑)

 ネットで探ってみると、賛否両論があることがわかりましたが、私はそこまで映画好きなわけでもないので(なのでレビューが下手なところはご勘弁ください)、純粋に楽しむことができました。フレディの複雑な出自や、セクシャリティについても言及しながら、Queenというバンドについて描いています。

 Queenの歌として出ているのはWe will rock youWe are the championsなどの、有名どころばかりなので、私でも聞いたことがある曲などが何曲か出てきて、違和感なくストーリーの一部として歌を楽しむことができました。

 

(ここからネタバレ入ります。先に映画を見てからの方がいいかもしれません。)

 

 まずは、Queenというバンドの生い立ちについてが描かれています。Queenについて全く知らなかった私は、一番目立っているフレディが中心となってできたバンドなのかな〜と思っていたのですが、実際はもともとあったバンドに新ボーカルとしてフレディが自分を売り込んでいました。新バンドQueenは自分達のお金でレコーディングを開始。その様子を見たレコード会社の人が、Queenをスカウトしデビュー・ツアーを進めていきます。最初に起こった衝突は、名曲であり、この映画のタイトルともなっている「Bohemian Rhapsody」についてでした。3分の曲が普通だった当時、6分長の曲をラジオで流すことはとても難しく、会社の重役と対立。果てには窓ガラスを割る暴挙にまで出てしまいます(!)でも、その曲を実際に流したら大ヒット。このシーンは、Queenのすごさを実感するとともに少し笑ってしまいます。

 その後、各国でのツアーを経て一気にスターとなるQueenが描かれますが、これまでの間に映画ではこれからのフレディにとって重要となるメアリーとの出会いが差し込まれていました。プロポーズするまでフレディにとって大切だったメアリーですが、ツアー中は会えず、その間にフレディは自分のセクシャリティについて気づいていきます。

 メアリーと距離を置くことになり、フレディはどんどんパーティーを開き、酒に溺れます。孤独を分け合うことのできない家族持ちのメンバーとの確執や、フレディのスキャンダラスな記事を求めるマスコミとの対立、最後にはフレディのソロ活動契約をきっかけとしてバンドは仲間割れしてしまいます。ここまでのシーンは、フレディの気持ちも想像はできるけど、他のメンバーがかわいそう…と思いながら見ていました。メアリーの決然とした態度に見入ったり、取材でフレディのセクシャリティについてしか聞かれず困る他メンバーに同情したり、孤独をましてどんどん悪い方向に向かうフレディを哀れに思ったり… 場面展開は少し早いですが、ついていけないレベルではなく一つ一つの出来事がしっかり描かれているので考えながら見ることができます。

 そこからは、乱れた生活により体調を崩し始めるフレディとメアリーの再会により怒涛の展開になります。フレディの言葉に傷つきながらもフレディにとって一番大切なものを丁寧に諭したメアリーの強い言葉は、感動ものです。そこから色々ありながらも、メンバーが一体となって最後のライブエイドに移ります。20分ほどのライブエイドでは、当時の映像そっくりのライブ、生中継、どんどん寄付されていく募金が描かれ、Queenの復活ライブに感動しながら、人々へのQueenの影響に戦慄しました。最後は、実際のQueenの写真を使いながらフレディの死やメアリーなどとの交友が最後まで続いたこと、募金財団が設立したことが記されます。

 

 Queenというバンドがどのように生まれ、どのような道を辿ってきたのか。フレディの人生を包み隠さず描きながら、Queenの曲とともに知ることができます。フレディにとってのメンバーの存在は映画でも何回か強調されていた「家族」なんだなと思うことができました。

 映画レビューが下手で、あらすじを書くだけで終わってしまう下手な読書感想文のようになってしまいました… ただ、この映画が人を惹きつけるものであることは確かだと思います。役者の方達も本人たちに似ていたりして、リアリティがありました。どう感動したのかなどはそこまでうまく言えないのが残念ですが、一つ言えるのは私は今Queenが大好きだということです。映画を紹介してくれた友達も、Queenのファンですが、私も今は毎日Queenを聞いています。映画の中で聞いて、「これめちゃくちゃ好きなやつだ!」と思った「Another One Bites The Dust」を始め、いろいろな曲を聴いています。ちゃんとメンバー全員も判別できるようになりました!(笑)

 嬉しいのは、まだQueenが活動を続けていることです。残念ながらジョン・ディーコンは参加していませんが、残りの2人はライブなどを行なっています。九月末にはGlobal Citizen Festival 2019 にQueenが参加し、YouTube配信もされたので友達とLINEで盛り上がりながら5時間ほど無駄にしてしまいました(Queenが出たのが一番最後で、いつから出るかがアナウンスされなかったため…)。テスト一週間前の最後の休日でしたがテストより重視するほどにはQueenが好きになったということでしょう。今も、学校で友達とドラムを叩く真似をしたりしています。その友達は、ドラマーのロジャーが好きらしく、気づけばロジャーのようにドラムを叩く真似をしてる…などということもありました。

 

 また好きなアーティストができてしまいました。好きなアーティストができすぎている気もしますが、これも「Bohemian Rhapsody」を見ることができたからです。とてもいい映画でした。うまく伝えられないのが残念です…

 最後までお読みくださりありがとうございました。まだ見ていない方は見てくださると嬉しいです。きっと楽しめると思います!

西村京太郎「京都駅殺人事件」を読んで

 こんにちは。最近本当に寒くなって、通学中の歩き読書がつらくなってきました... 

今回は、読書レビューをしたいと思います。私は、ラノベが好きで、有川浩作品のような物を良く読むのですが、今回は少し違うジャンルに手を出してみました。友達から進められた西村京太郎さんの「京都駅殺人事件」です。

 

 元々ミステリは好きでも嫌いでも...といった感じで、アガサ・クリスティコナン・ドイルなどの有名どころは普通に読みますが、日本人作家のミステリはほぼ読んだ事がありません。少し前にレビューした古処誠二のUNKNOWN以来でしょうか...(といってもUNKNOWNもそこまでミステリ要素が強い訳ではなく、普通にキャラがたっていて軽かった気がします)

 

chirpspring.hatenablog.com

 

 友達から進められ、「京都駅殺人事件」を読んでみましたが、話の展開が面白いなと思いました。

 東京の浪人生の部屋で同級生が死体で発見→浪人生は爆弾を作っていた模様

 京都駅には駅舎に不満を満った物からの爆破予告が...

 身代金や、浪人生の兄の死亡、浪人生の後任爆弾魔まで現れ、事態がどんどんややこしくなる... という話です。

 

京都駅は見た事がなかったので、自分で探しながら読みましたが、京都駅を実際に見たり、物語に出てくる所に実際にいったらもっと面白いのかな、というような本でした。この本を読み、当時の京都駅に対する人々の意識がリアルに感じられました。京都駅は、今が四代目の建物で、コンペが行われそこで出た案によりデザインが決定されたそうです。京都の雅な雰囲気とは少し変わった物で、近代的で大きい建物となっています。

 エッフェル塔だって、建築当時は賛否両論あり、エッフェル塔を絶対見たくないという人もいたくらいですから、大きな改築はどんな時でも賛否両論を生むのかなと思いました。

 この作品の魅力は、犯人の目的が曖昧な所です。京都駅の外観の修繕だけが目的のようにも思えるし、そう思えば身代金でつれそうな面も見せる。でも結局金が目的の様でもなく、動機・目的が曖昧な犯人に十津川警部達が振り回されていきます。読んでいても、犯人がいったい何をしたいのかがわからず、霧の中のようでした。ココで思い出さなければいけないのが、犯人は浪人生の若者という所です。若いのに良くココまで翻弄できるなと思ったら、まさかの事故死。それまでに実際爆破予告を実行させ、この若者はすごいな、と思わせておいて結局死なせるのは少し混乱してしまいました(笑) そこから、若者の兄が死んでついに黒幕が登場していくのですが、そこの展開もしっかり読まないと振り落とされてしまいます。

  結局、この事件のきっかけはつまらないもので、動機としては弱いような気がしました。でも、そこまでの道のりが複雑怪奇だったので逆に動機として納得してしまいました。小さなことでもこじらせるとすごいことになります…

 

 久し振りにミステリを読んでみました。話自体は文章が簡潔で、サクサク読めるのですが、しっかり内容をつかんで行かないと付いていけなくなり、よくわからなくなります。私はしっかり読み込むのが苦手なので、やはりラノベの方が簡単なんだなと思いました。でも、たまにはこういうものを読むのもいいかもしれません。西村京太郎の本は他にも何冊か読みましたが、「ななつ星」の本も面白かったです。実際に現地に行きたくなるような本ばかりなので、旅の共とするのが一番あっているのかなと思います。

 最後までお読みくださりありがとうございました。長旅の予定などありましたら是非読んでみてください。

中学生がLGBTについて考えてみた

 こんにちは。最近私の住む地域はとたんに寒くなり、車のフロントガラスが凍ってしまいました... 覚悟はしていましたが、さすがに東京との差は大きいです。まだ冬は始まったばかりなのにもういきていけるかわかりません(笑)

 

 少し前、私の学校でLGBTについての講演会が行われました。今まで受けるLGBTについての授業といえば、インターネットで動画を見てプリントでまとめるという形の学習のみでした。普通に思春期のある中学生の中で過ごしていると、性に関する事を喋る人もそんないませんし、わざわざ調べるほど自分が深く関わっている訳ではなかったので、講演会という形が新鮮でした。もともとこの講演会についてぶろぐにかくつもりはなかったので、間違っている情報があるかもしれません。そのような場合はご指摘いただけるとありがたいです。

 講演会では、講師の方の人生談にあわせて、日本においてのLGBTの方々に対する格差、立場などを中心に話が進みました。

 私たち生徒がまず驚いたのは、日本においてのLGBTの割合です。講師の方は、これを他の例とともにわかりやすく示してくださいました。左利きは人口の中で約10%いる、AB型の人間も約10%いる。それではLGBTはどれくらいいるか。答えは、8.9%でした。30人学級なら2人か3人はLGBTです。

 中学生の私にとって、LGBTという存在は全く身近な物ではありませんでした。学校で勉強した事はあります。LGBTのLがlesbianを表す事も知っています。でも、こんな身近にLGBTの方々がいる可能性があるという事を知り、ショックを受けました。正確にいうと、ショックを受けた事に対してもショックを受けました。

 私は左利きです。左利きである事で何度もやりづらい思いをした事はあるけど、それで差別された事などは全くありません。しかし、講師の方はLGBTの方が差別されている事をいくつかの例とともに教えてくれました。社内では怖くてカミングアウトができない。でもそれによってトイレなどにうまくいく事ができない。だからといって同僚から偏見を持たれたら... など、孤立してしまう人がたくさんいるそうです。中には、友達にも家族にもいえず、自殺を考える人も少なくないそうです。

 日本は、G7の中で唯一同性婚が認められていない国です。いくら同性などで一緒にいられても、例えば片方に何らかの事故があった時など、戸籍上の関係がない事は時としてデメリットになり得ます。LGBTが社会の中で少数派だから、その人達の性のあり方が違うだけでたいていの人にはある権利がなくなってしまいます。でもそれが正しいとは思えません。いままで日本社会でLGBTは認知されていませんでした。でも今、学校教育にもLGBTについての物が取り込まれ、認知度もどんどん上がってきています。 国によっては、LGBTである事により死刑になってしまう国もあるそうです。今までの文化と、新しく生まれたLGBTという言葉。これら2つがなんの問題もなく共存していくのは、今までのシステムからいっても難しいと思います。ただ、現状をもっとよくしていく事はできるはずです。講師のかたが語ってくれた現状は、中学生が聞いてもおかしいと思える内容の物がほとんどでした。

 これからの日本、国際社会に置いてLGBTの存在は今まで以上に認知され、認められていくと思います。(というか、そうでないとおかしいと思います。)そのなかで、自分とは違う人を認められないのは大きな問題になっていくでしょう。

 私の学校では、講演会の際に「LGBTについて知らなかったせいで生徒に的確な助言を与える事ができなかった」とくやんだ先生もいました。知らないという事はそれだけで凶器になるんだなと思えました。100人の人間がいたら、それだけで100人分の生き方があります。自分の知識のない事で他の人を無意識に傷つけるような事はしたくないと思う事ができました。

 講師の方も、自分がLGBTである事を打ち明ける際、多くの葛藤があったそうです。そもそも、葛藤する時点で、今の社会は少数派の方々にとっていきにくい社会だという事がわかると思います。誰もが他人のあり方を認める事ができる社会にするため、講師の方はイベントを開いたり講演会に来たりと、精力的に動いていらっしゃいます。自分がLGBTであることを周囲に知らせ、それを認めさせていく。書くだけだと当たり前のことのようにも思えますが、それが大変なことだろうというのは想像がつきます。私も偏見を持っていたことを講演会の後に気づけました。でも、それを自分達に出来る範囲で応援し、全員が生きやすい社会を作ることを目標にするのが大切なのかなと思いました。

少し前、Bohemian Rhapsodyという映画を見ましたが、映画の主人公のフレディー・マーキュリーもゲイです。LGBTの人は、少ないわけではなくそれを公にしないだけなのだと思います。だからこそ、普段から意識を変えていくことは大切だと思うし、身近にLGBTの人がいた時にもそれは役立つと思います。

 

話がまとまらなくてなんか最後は思ったことを書くだけになってしまいました。でも、今回の講演会で意識を変えることができました。年上の方の体験談を聞くのはとても面白いものですが、今回は勉強になる話を聞けたなと思います。実際に身近にいるということを強く思い知らされました。

「みんな違ってみんないい」けど、「みんな違う」からこそ分かり合えず片付いてしまうこともある。なら、みんな違うことを理解して「普通」を他人に求めないこと。これが大切なことなのかなと思いました。

 講演に来てくださった方のお話は、年齢が近いことからもより現実的に受け止めることができたいと思います。為になる、興味深いお話をどうもありがとうございました。

最後までお読みくださりありがとうございました。講演の前は、2時間体育館に缶詰はきついと思っていましたが、実際にやると貴重な体験だったと思います。皆さんも機会があったらぜひ考えてみてください。

 

LGBT法連合会 (講師の方が入っている会で、LGBTに関連する法律を作る働きをしている)

浅間国際フォトフェスティバル 行ってきました!

 こんにちは。この頃やる気が出てきたのか過去最高級の頻度で更新しています(笑)今回の記事は、11月10日までのイベントの記事です。書く予定ではなかったので、少し内容が薄いかもしれませんが、ぜひお読みください。

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 今、浅間山麓にある長野県御代田町というところでは、「浅間国際フォトフェスティバル 2019」が開催中です。今回は、そこに行った感想をかこうとおもいます。もともとそこまで興味はなかったのですが、せっかく県内で開かれているイベントなんだし行ってみよう!ということで家族で行ってきました。

 イギリス滞在時に、いろいろな美術館や博物館に行ってきましたが、このフォトフェスティバルは会場からして予想外でした。

 最初私は、美術館のような建物の中でいろいろなコーナーに分かれて写真が飾ってあるんだろうな、と思っていました。けど、御代田町の自然を目一杯に生かした自然と溶け合ったような展示が多く、とても新鮮でした。

 大きな作品は、室内ではなく自然と一体化したような展示が多く、浅間山を背景としてそびえる作品はとても綺麗でした。作品も、綺麗な写真が飾られているだけでは全くなく、ユニークなものが多かったです。

 特に私が興味を持ったのは、グレゴリー・エディー・ジョーンズさんの「Flowers for donald」です。このシリーズは、トランプ大統領の大統領選の日々をデジタルコラージュでまとめたものとなっています。パッと見ると、大きな花を撮った生物写真に見えるのですが、よくよく見ると大統領選という現代的な素材が組み合わさっていて、途端に綺麗な作品がメッセージ性を持ったものになってきます。 

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 また、アンナ・アトキンスさんによる「Cyanotypes of British and Foreign Ferns(イギリスおよび外国のシダの青写真)」もとても綺麗でした。この人は19世紀ごろの人らしいのですが、シダ植物の標本写真(?)が印象強かったです。どこがどう良かったかと言われるとうまく言えないのですが、私も今まで学校で落ち葉などを使って絵を作るというような授業が何回かあったからかもしれません。よく授業では、どのような植物をどういうところに置いたら綺麗に見えるかを考えていました。そのようなことが思い出にあり、アトキンスさんのシリーズも面白く思えたのだと思います。

 他には、キム・カンヒさんの「Streat Errands」というシリーズが面白かったです。一見するとただの「綺麗な写真」なのですが、よく見ると「あれ、おかしい…」と思うところが出てきます。それは、この作品のシリーズは何枚かの写真組み合わせて作っているからだそうです。

大量の写真をニューヨークで日々撮影するキムは、完璧な一枚のイメージを撮るのではなく、ふたつのイメージがひとつになる可能性を発見することで、完璧に“見える”ようにPhotoshopを使う。レタッチの跡を不自然に残しているのは、完璧な写真こそが最善だとされる広告写真へのアンチテーゼでもある。(フォトコンテストのHPより)

 

 いろいろなアーティストの面白い作品がある中、御代田町の中学生・小学生の作品も飾られていました。特に中学校三年生の方々の作品は、学校での生活などを写真で切り取り、何枚かを台紙に貼ったキラキラした作品になっていて、見ていておもわず笑ってしまうようなものも多かったです。学校の先生(?)の昔の写真と今の写真を貼って「今昔物語」と題した作品はユーモアがあり面白かったです。

 御代田町民による写真がうつされたコーナーもありました。浴衣の人もいたので何らかのお祭りの時にうつされたものだと思いますが、いろいろな年代の御代田町民の方達がずらーっと並んでいるのは見ていて楽しかったです。

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。浅間国際フォトフェスティバルは、思っていたよりもかなり面白く、一見の価値があると思います。11月10日まで御代田町で開かれているので、お近くにお住いの方、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。面白い体験ができると思います。

 

浅間国際フォトフェスティバルホームページ→https://asamaphotofes.jp/

浅間国際フォトフェスティバルインスタグラム→https://www.instagram.com/asamaphotofes.jp/

 

 

 

 

是非オススメしたい県民性漫画

 こんにちは。今回は、久しぶりにおすすめの本を紹介したいと思います。本と行っても漫画ですが…(汗)

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 私が今回おすすめするのは、「うちのトコでは」という県民性漫画です。この漫画は47都道府県を擬人化して書いたもので、県民ネタなどがつまったものとなっています。単行本として、現在6巻までが出ているのですが、もともとこの漫画はwebが発祥で、「御かぞくさま御いっこう」というウェブサイトが人気になり、そこから生まれた本です。(一番下にURLあります)

 愛媛県民の「もぐら」さんが書いているのですが、各都道府県の個性(特徴?)をキャラとして際立たせているところが面白く、何回もリピートしてしまう漫画です。

もともと母が好きで、家にあったのですが、今は私がハマってしまい私が買ったものを母に見せるという形になっています。私はちょうど社会で都道府県を覚える時期にイギリスに行ってしまい、都道府県は正確には覚えていませんでした… ですが、この漫画を読んでからそれぞれの都道府県・県庁所在地の名前はもちろん、場所、特徴なども言えるようになりました。多分ですが、突然「〇〇県の特徴を◯個言って」と言われても出てくるのではないかと…(ここで大切なのは「言えるかどうか」ではなく「それほど特徴が使いやすい」ということです!!)

漫画は四コマ漫画で進んでいるのですが、ページの端にもぐらさんが読者の方から受け取った「県民情報」なども載っていて、私としてはこの「県民情報」も現実味を帯びていてとても面白いです。また、単行本ではぞれぞれ読み切りの漫画がついていて、兵庫県が主人公となる「本州四国連絡橋」についての漫画や、高知県を主人公とした「よさこい」についての漫画など、読み応えのある読み切りもついているのでボリュームにも満足です。300ページ以上あるので、少し重くても旅行の際などには持っていくことがあります。

 私は東京から長野に来ましたが、頷ける部分もいくつか見つけました。(作者の方もおっしゃっていますが、ネタとして誇張している部分などもあるそうなので全てが真実とは限らないと思います。)例えば、歩くスピードや方言、学校での習慣などは数字としても表すことができるので参考になります。いつか私もうちのトコではのサイトに私の見つけた「県民ネタ」をメールしたいな〜と思っています。

 

 私の学校では今ちょうど社会の授業で各都道府県についての勉強をやっていて、関東が終わるところです。そこでも、うちトコの知識が役に立つことがありました。また、私の友達に、埼玉びいきの人がいて、時々(いつも?)埼玉と東京(私の出身地なので…)を比較しているのですが、そういう時には、うちトコが役に立ちます。漠然とした印象ではなく、うちトコで知った数字などを使うと大抵私の方が周りに正論と認められますね(笑)

 ちなみにその埼玉びいきの人は他の人とよく鉄道談義をしていて、2人とも東京に時々行く人なので山手線や、しなの鉄道の駅を全て覚える競争を3人でしていました。この頃はそれぞれ埼京線大阪環状線に別れたり、JR東とJR西に別れてどちらの方がどういう面で優れているのかの談義をしています。県民性ではないですが、聞いているだけでもそれぞれの特徴などがわかり面白いです。

 

 この漫画は、普通にネタとしてもおもしろいですし、勉強にもなる漫画だと思います。単行本で買わないまでも、お時間ありましたらぜひ漫画のサイトの方へ行ってみてください。県民ネタという視点を持っていなかったので、新鮮だと思います。それぞれの県の特徴がおもしろおかしく書かれているので、自分の県だけに注目しても面白いですし、知らなかった他県の情報などもいっぱい知れると思います!

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。この頃全くブクレポができていないので久しぶりにしました。これからも頻度上げていきたいと思います!

 

http://www.asukashinsha.jp/uchitoko/about.php   ←うちのトコでは 特設サイト

http://mogura45.sakura.ne.jp/   ←御かぞくさま御いっこう(四国四兄弟というページに漫画が多く載っています)

生徒会本部 立候補の結果お知らせします!

 こんにちは。今回はこの前の生徒会本部立候補の結果をお知らせしようと思います。二学年内の予備選挙で、2人が選ばれるのですが予備選挙の結果が今日発表されました。今回は、その結果と、それに対する自分の考えを書いていこうと思います。

 

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 最初に結果をいうと、落選でした。もともと私は転校生なうえ部活にも入っていないので受かる可能性は低いかなと思っていました。自分のクラス以外で知っている人もとても少ないので、横のつながりがないのは大きなデメリットだと思っていました。

 しかし、公約もいわゆる「いい子」なものでしたが、教室訪問では質問にも比較的スムーズに応えることができ、立会演説もとても悪いというものではありませんでした。自分のクラスからはもちろん、他のクラスの人からも「良かった」「全然緊張してないしすごいね」など、心温まる言葉を多くもらうことができ、とても嬉しかったです。そのようなことから、受かる可能性もあるのかな、と期待していたことは否めません。

 

 結果として落ちてしまったわけですが、やはりとても悔しいです。

私は公約を直前で変えたのですが、最初の公約は「他の学校との連携を持つ」ようなことでした。私の学校のそばにはグローバルな学校があるのでそことの連携がしたいと思っていました。しかし、先生からは「新しいイベントとなると何個もしなければいけないしやりとりなどは結局は先生がやる」など、いくつか気をつけないことを言われ、最終的には自分で公約を変えてしまいました。

 でも、今日英語の先生に聞くと何年か前にそのグローバル公との連携をしたことがあったそうです。選挙の性質上、他の学年の先生にはあまりアドバイスを求めないことを言われていたので、英語の先生には聞いていなかったのですが、今はそれをとても後悔しています。たった一言聞くだけなのに、いくつかの理由のせいで大事なそれを反故にしてしまいました。「イベント」を提案していたらもっと惹きつける事が出来たのでは…と思うと、自分に対して苛立ってしまいます。

 グローバル校に関することなので、選挙に触れなくても聞く方法はあったのではないか。いくら期限が迫っていたとしてももう少し考えられたのではないか。担任の先生(選挙担当)は今の学校は2年目なので、3年前のことは聞いてもわからないということを考えなかったのか。

 昨日までは、「やることはやりきった、最善をつくすことができた」と思っていたのですが、今日の出来事で一つだけ後悔が生まれました。

 そうなると、他にも「あそこはもっとハキハキと…」「噛まなければ…」などいろいろな思いが生まれてきます。

 

 もう終わったことは終わったことなので、今どれだけ後悔しても元に戻ることはできないし、やり直すこともできません。後悔も生まれてしまいましたが、それよりも反省の数の方が多いです。

 私がやったことは、今のベストテイクではないかもしれませんが、その時々のベストテイクでした。(少なくとも私はその時そう思っていました。)ありふれた言葉ですが、これからに生かしていきたいです。

 クラスのみんなが会長候補に転校生の私を選んでくれたことから始まり、教室訪問や演説、投票を得ての今日の本選挙候補者公示でした。1ヶ月ぐらい(?)の短い期間ですが濃縮した時間だと思います。今悔しくて虚脱感があるのも、それだけ頑張ってきたからかなと思います。

 今日は、私も相当ひどい顔だったのか、帰りに友達が付き添ってくれました。結構長い時間とりとめもなく選挙のことや他のことなど話していたのですが、おかげで今日は泣かずにすみました(笑) いつもは慰めるなんていうキャラじゃない友達が時間をかけて話してくれたことが嬉しかったです。世間話だけでも心が少し浮上しました(笑)

 さすがに去年の生徒会本部での経験がとても良かったので、すぐに忘れることはできないと思います。多分授業中や休み時間、登下校中などにふっと思い出しては落ち込んでいくパターンになります。私にとってはそれだけ重要なことでした。去年本当にたくさんのことを学んだので… でも、これからも何らかの形で学校により関わっていけるといいなと思います。選挙に受かった方達に比べ私に何が足りなかったのかなども探っていきたいです。改めて、今回手伝ってくださった、応援してくださった皆さんに深く感謝したいと思います。

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。私も今整理しきれていないので、少し読みづらくなっているかもしれません。今回のことを教訓とし、学生のうちも、社会人になってからも、「最善の選択」をとっていきたいです。