うぐいすの音

17歳の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

UWC ISAK Japan -結局どんな学校?一年のまとめ

 こんにちは。今日は、私の在籍している学校、UWC ISAK Japanについてまたまた書いていこうと思います。

 

ISAK内のツリーハウス

 

UWC ISAK Japanとは、UWC系列の学校で、軽井沢にある全寮制のインターナショナルスクールです。高校1年生〜高校3年生(G10~G12)が在籍しており、夏が学年開始の時期です。

 

uwcisak.jp

 

少し前に、私の学校では卒業式が行われました。そして、その後二週間の授業が高校一年生と二年生にはあり、ようやく先日学年を修了したところです。

一年間過ごしてみて感じたことを、以下の二つの記事の総括として書いていこうと思います!

また、この記事は完璧に個人の意見ということを先にご了承ください!

 

 

記事にも少しずつ書きましたが、ISAKに行って一番分かったのは、決してどこも理想郷ではない、ということでした。

ISAKを理想の場所だと思って入学したら、度重なるコロナの影響、勉強(特に数学、理科、国語)の簡単さ、学校の仕組みも改善が必要。

同じ長野県から来たのに、ISAKに来て通算7回ほどの隔離を経験しました。それまで学校休講の時以外隔離なんてしたことなかったのに。学校も、生徒への対応が杜撰すぎて、教職に少しばかり興味があった自分からすると笑うしかないほど。

なんで学校を辞めないんだろう、という話を何回も友達としました。

 

でも、結局やめなかったのは、素晴らしい人たちがいたからです。

周りにいる友達、先輩、そしてISAKの周りにいる人たち。

そう言った人たちとの関わりは本当に楽しく、刺激的で、こちらがときには劣等感を感じてしまうほどでした。それこそ「多様性」を感じる瞬間もありましたし、日本の公立では知らなかったであろう海外の学校の実情などもいろいろ教えてもらって、考え方が変わったところもあったと思います。

 

ISAKは、本当に一長一短な部分が多いです。そして、その短所は同時に長所にもなり得ます

学校の杜撰な部分は、生徒が自分たちで変えていく様子を見ることができる長所になります。

授業のつまらないところは、自分たちが想像を巡らせて変化を作っていける部分になります。

 

そういえば、プロジェクト学習が盛んなところも、この学校の特徴の一つです。生徒は、必ず1つ以上のプロジェクトを何か抱えています。私も、学校の学習で3つ、授業外でもいくつか、やっていることがあります。

ただ、プロジェクトと言っても、自分で何をやりたいのかをしっかり考える時間はあまり与えられていません。それを学校もわかっているのか、春休み前には一週間の”spring project week”という期間が与えられます。

学校から25000円の資金を生徒が1人ずつもらい、自分で興味のある人に連絡してインタユーをしたり、オンラインコースをとってみたり。端的にいうと、自分で自由に行動して動ける期間です。お金をもらい、授業ではなく自分でやりたいことを探す。そういった時間が与えられていることは本当にありがたいです。

 

なんというか、学校にいろいろと改善点があることは否定できません。ただ、それを生徒が改善しようと動くことに寛容な学校だな、と思います。

寛容であろうとそうでなかろうと突っ走っていく生徒も何人かいますが、それでもやはりある程度までなら学校は支援してくれて、アドバイスをくれる時もある。だからこそ次の行動に移しやすい。

もちろん、やろうとしているプロジェクトによってはかなり消極的になることもあります。例えば学校の仕組みを変えようとしているときなどは。でも、そういうときには空気をいい意味で読まずひたすらに良い環境を求めて突っ走っていく先導者がいたりするので、これからの2年間でどう学校が変わっていくのかが本当に楽しみです。

 

今、ISAKを知り合いの子に推薦できるかと言えば、「合う人と合わない人が完璧に分かれる学校だと思う」としか言えません。自分が、絶対にこの学校にあっている!という確証を持てないので。自信を持って自分のいる学校を知り合いにお勧めできるようになるまで、ISAKの変化をできる限り支えたいな、と思っています。

 

ちょうど今、ISAKの体制は少しずつ変わっています

というか、今まで届いていなかった生徒たちの意見がだんだんと届くようになっています。まだ全然安心はできない状況ですが、それでも少しずつ変化が生まれていっているのは確かです。

そういった変化はISAKだからこそ見れる醍醐味です。クラブも行事もそうだけど、いい意味でも悪い意味でも行動するのは生徒です。だからこそ生徒の「自主性」に注目がいきやすいし、だからこそ安全管理などで驚くことも時たまある。問題点もあるけれども、生徒が大抵動きやすい環境という言葉に嘘はありません。

 

結局、今までダラダラとISAKについて書いてきました。

いろいろと愚痴というか、マイナスなことも書いてしまいました。

ISAKのマーケティングは本当に上手なので、期待して入ってきた分少しがっかりしてしまう人も多くいます。そう言った悲しいことがないよう、ISAKの実情もどんどん変えていきたいと思っていますが、それでも予防線のためにここでマイナスのことを書いておいてもいいかなと思ってのことです。

 

「え、じゃあISAK入んない方がいいの…?」って思った人もいるかもしれません。私も、もう一回ISAKを受験しろと言われたらかなり悩むかもしれません。でも、結局はISAKを選ぶと思います。というか、なんならもう一回ISAKに入って、今度は早い段階から学校の問題点の炙り出しを進めていくかも。

この頃は、なんで今取り組んでいることを冬ごろからできなかったんだろう、と思うことが多いので…(笑)

 

 

まとめとして、私の感じたISAKでの一年間の総評を。

私が今の学校にいてよかったと感じる点は、場が用意されていることです。

生徒が何かをしてもそれを容認する余力が学校にあります。いろんな意味ですごい人が、学年に何人もいます。というか、そういう「すごい人」が集まる学校です。

そういった「すごい人」を集めて、野放しにしている学校もさすがだなと感じます。

 

何かやりたいと思ったときに、少なくとも場所がないから、と諦めることはありません。応援してくれる人も、話せば絶対に見つかります。

だから、その与えられた場をどう使うかは全て自分次第です。燻ってしまう人もいるかもしれないし、その場を有効活用して人生の学びを得る人もいるかもしれない。ある地点までは引っ張ってくれるけど、そのあとは全部自分で決めていかなければ何も変わりません。

最初から、全部自分で完遂できる人なんて一握りです。だから、周りの力を借りながら、自分で進んでいきます。

「場」が用意されていることは、当たり前のようでいてそうでもありません。

その「場」を楽しみながら、自分で利用していくことが来年度の目標です。

自分がしたいことを、したいようにする。

 

 

ということで、ISAKの感想の総括のようなものを書いてきました。割とネガティブなことも書いてしまったと思いますが、最後にこれは全て個人の感想だということを強調しておきます。

私はISAKに入れてよかったとも思っていますし、一つの道を選べば自動的に他の選択肢は消えていきます。そのことがしっかりわかっていれば、私が今まで書いてきたISAKへの愚痴は、本当にただの愚痴でしかありません。「場」はあるんだから、どう変えてくかは生徒の力量にもかかっています。

 

来年からは、新しい勉強と授業も始まります。

どうなるかはわからないですが、どうなっても一生懸命目の前のことに取り組んでいくだけです!今年は、自分個人としても反省しなければいけない点がたくさんありました。その反省点を活かして来年もがんばります!

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。コロナに気をつけて、お過ごしください!