うぐいすの音

17歳の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

図書館戦争 を読んで

 今回は、私の好きな本、「図書館戦争」を紹介します。

 図書館戦争は、いわば私の<有川浩・デビュー作>です。私はこの本を読んで初めて有川浩を知りました。

 この本を知ったきっかけは、ある本と間違えて読み始めたことなのですが、凄く好きな本になりました。そのおかげで、多くの素敵な本が読めました。

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図書館戦争は、笠原郁という女の人が主人公です。

 そのころ、日本では、良化法という本の規制がありました。良化隊は、良化法を守るために本屋さんなどを襲撃し、強引に検閲を進めていました。その良化隊に抵抗するために生まれたのが、図書隊です。図書隊は、良化隊の火器使用に対抗するため、訓練をしている団体です。

 笠原郁は、5年前に検閲から郁と本を守ってくれた図書隊員に憧れ、もとから、業務部(司書の仕事)よりも防衛部を選びました。そして、背が低くて口うるさい堂上篤教官の下につき、訓練をこなして行きます。

 そして、図書隊の特殊部隊に全国で初めて女性隊員として選ばれます。熊ドッキリなども仕掛けられ、怒ったり笑ったりの毎日を過ごします。

 そして、初めての人を殺した感触、覚えのない査問、なかなか正体のつかめない王子様...

 色々な困難に立ち向かい、色々な人の手を借りながら一つずつ困難を解決して行く姿が本当に面白く、また感動しました。笠原郁のルームメイトや、特殊部隊の仲間、堂上篤に堂上と同期の小牧さん(二人とも特殊部隊です)のキャラもそれぞれ濃く、毎回読んでいて笑う所がいくつもあります。

 もちろん恋愛要素もあります。王子様の正体は、何となくわかったのですが、その過去を消そうとしている王子様と正体を全く知らない鈍感な郁が引かれ合って行く様子は、読んでいてじれったくもあり、微笑ましくもあります。

 また、図書館戦争は4巻(二冊の別巻がある)セットなのですが、どんどん出てくる新しい登場人物や、初めて出てくる事柄は多いのに、なぜ混んがらない絶妙な配置が良いな〜と思いました。

 冒険要素も入っています。特に、私は4巻が好きでした。展開が読めず、ハラハラするからです。

 別冊では二巻が好きでした。郁の結婚式は書いていないくせに(漫画ではあります)、郁のルームメイトの結婚式を書いていて、別冊を読んでも読まなくても読後感がさわやかなのが、すてきです。

 図書館戦争は、映画化・アニメ化・漫画化されているので、ぜひ読んでみてください。きっと楽しめると思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。 

「キズナ キス」 を読んで

今回は、「キズナ キス」を読んだ感想を書こうと思います。

 「キズナ キス」は、梨屋アリエさんの本です。

 梨屋アリエさんとは、課題図書にもなった本を書いているYA作家です。

キズナ キス」は、25冊目の単行本です。

 あらすじを説明します。

 蘇芳 日々希という人が主人公です。蘇芳響日々希は、夕賀中学校の二年生です。吹奏楽部に入っています。チームのリーダー的存在の森桂奈に合わせていこうと必死に毎日を生きています。しかし、桂奈は超ワガママで、なまじ家が金持ちなものだから、自慢をいつもしてきます。

 そんな日々を過ごしている日々希のもとに、「マインドスコープ」が送られてきます。夕賀中学校はICT絆プロジェクトの特別推進校なので、国から学校の全員に配布されたのです。マインドスコープとは、その機械が向いている人の考えが分かるという代物です。略してマイスコと言われています。

 マイスコを通じて、自分の考えが分からないように生きていく日々希の考えを一人称で描いているので、少し親近感を覚えるところもあります。 

 そして、この物語を際立てているのは、天狼朱華の存在です。マイスコから考えを「保護」するための機械を持っていて、今まで不登校だった生徒。みんな興味津々になりますが、朱華はまったくしゃべらず、人を寄せ付けません。

 また、朱華はパソコン室に入り、一人で何やらやっています。そんな朱華を見つけたのが、階段の踊り場でトランペットの練習をしている日々希でした。朱華に心を許してもらった日々希は、朱華がやっていた「大きな雲」で、その限りない想像力を生かして遊んでいきます。

 でも、その生活はある人によって、日々希が疑問を覚えるものとなっていきます。ちょうど朱華も突飛なことを言い出し、「大きな雲」以外は気にかけたくなくなってきたとき、朱華の保護者と名乗るものが現れ、事の真相を言います。あとは読んでみてください。

 このお話は、本当に中学生の心理描写がうまくて、自分に重ねて考えることができました。また、登場人物のキャラ設定もうまくて、面白かったです。最初の方は、そこまで呑み込めず、何を書いているのかわかりませんでしたが、途中から本当に面白くなってきました。

 吹奏楽部のこと、マイスコのこと、学校の事情、桂奈のスマホ… そしてもちろんほのかな恋愛要素が、同時進行しているのに、͡混んがらずに呑み込めて、凄いなと思いました。

 是非お勧めします。読んでみてください。最後までお読みくださりありがとうございました。

英語を保つには...?私が今やっている事。

 この前、私が英語の勉強としてハリーポッターを使っていると書きました。

 

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  今回は、ハリーポッターで勉強しているときに学んだ言葉などを書こうと思います。多分、これからも「この頃学んだ言葉」が主流になると思うので、興味のある方はのぞいてみてください。

 まず、ハリーポッターを使って私が何をしているのかを説明します。

 私は、イギリスに行っていたときに買ったので、ハリーポッターの原書が家にあります。その原書の中の一巻目を使って、勉強をしています。まず、ノートに1ページ分写します。その後、わからない単語を調べます。そして、親の前で、それを読み、翻訳します。この時、スペルの間違いがないかもチェックされます。

 それが、私のハリポタ勉強です。

 ハリーポッターは、長いので、まだ、ホグワーツ急行に乗ったばかりです。夏休みから始めたのでもう半年以上たっていますし、ノートだってつい昨日4冊目に突入したのに... なんでこんなに長いんだ!と叫びたくなりますが、ハグリッドが出てきてからは、展開が少し早いように感じます。ハグリッド、ありがとう!!

 昨日は、ロンが客室に入ってから双子がリー・ジョーダンにあいに行くまでをやりました。昨日は、わからない単語がなかったので、おとといの事を書こうと思います。おとといは、ホグワーツ急行出発の笛が鳴ってから、ハリーが胸を高鳴らせる所までやりました。

 昨日習った単語は、

  • leap
  • gathered

 です。leapとは、飛ぶ、や、跳ねる、という意味の使い方が多いです。でも、私が見た文には、leap of excitement と書いてありました。leapには、心が躍るという意味もあるので、excitement=興奮、という事で「興奮で心が躍る」と言う意味だと思いました。

 また、gatheredには、集めるという意味があります。しかし、文では、ホグワーツ特急が発車する場面でしたから、これはgathered too much speed で、「スピードを増す」という意味だと思いました。

 単語ではなく、「fell back」という熟語?の意味もわかりませんでした。fellとは、fallの過去形で、落ちたという意味があります。backはそのまま下がるという意味なので、落ちて下がる?と不可解でした。

 最初、backは、こらえるという意味もあるとわかり、涙をこらえると似たような物かなと思いました。しかし、fell back で調べてみると、「後退する」という意味があり、なるほどと思いました。ジニーが電車に走ってついてきて見送る場面だったので、訳すとこうなると思います。

“電車が動き出した。ハリーは、男の子達の母親が手を振るのを見た。そして、彼らの妹は、泣き笑いしながら電車がスピードを増すまで、走ってついてきた。その後、彼女は一歩後退し手を振った。”

 この、「fell back」というのは、自分でその情景を語るときや、ストーリーを作るのに使えると思いました。

 最後までお読みくださりありがとうございます。

チョコレート・アンダーグラウンドを読んで

今回は、チョコレート・アンダーグラウンドという本を紹介します。この本は、私が学校の司書さんに勧められた、図書室にも学級文庫にもある本です。

 この本の著者は、イギリスで大人気の作家のアレックス・シアラーです。著書には、「13ヶ月と13週と13日と満月の夜」、「スノードーム」、「スキ・キス・スキ!」などがあります。3冊とも私のクラスにあるので、3冊目以外は読みましたが、本当に面白かったです。

あらすじを説明します。

 イギリスで、多くの国民が投票に行きませんでした。そのせいで、当選した健全健康党がチョコレート禁止法を公布しました。糖分の多いお菓子を身体に悪いからと禁止し、ビタミンや体に良いものばかりが入っているまずいお菓子を売るようにしたのです。そのせいで、二人の子供が憤慨し、地下で、チョコレートの密造・密売を始めました。政府の目を潜り抜け、どのように「地下チョコバー」を続けていくのか。

 何かを抑圧されたら、それに立ち向かうというのがすごく面白かったです。読んでいて、有川浩図書館戦争(メディア良化法に立ち向かう話)を思い出しました。図書館戦争が好きな人が読んだら面白いと思います。

 この本は、大人とどう立ち向かっていくのかの発想が面白かったです。純粋にもう休み時間のおやつにチョコレートが食べられないのを拒み、法律なんか関係ない!と反抗していくのを読むと、笑いそうになります。今、私達は普通にチョコレートを食べられています。やむを得ない事情がないのにチョコを食べられないなんて考えたくありません!

 私は、生まれてきたときにはもうチョコレートがありました。もともとあったものを食べなくなると、多分凄くチョコが食べたくなります。この本を読んで、初めてお菓子の大切さを思い知りました(笑)。

 男の子たちの生き生きとした様子は、まるで目に見えるかのようです。

 本当に面白かったです。ぜひ読んでみてください!

映画「Cool Running」を見て

今回は、私がこの前見た「Cool Running」という映画の感想を書こうと思います。「Cool Running」は、ジャマイカボブスレーチームのお話です。

 まずあらすじを紹介します。

1987年のジャマイカでは、1988年ソウルオリンピックの陸上男子100メートル競走代表選手を決める選考会が行われていました。デリース・バノックと言う、父親も過去に金メダルを取っている最有力候補とみられていた選手も参加していました。途中まで、デリースは先頭にいましたが、隣にいたジュニアが転んでしまい、デリースとユル・ブレナーの2人も巻き込まれてしまいました、。デリースは、委員会にやり直しを訴えましたが拒否されました。

 委員会室には、二人の金メダリストの写真がありました。一人は、彼の父、もう一人は、ボブスレーで金メダルを獲得したアメリカ人選手でした。デリースは、ボブスレーでオリンピックに出ようとしました。親友のサンカと、ジュニア、ユルと一緒にチームを組み、そりも手に入れました。しかしジャマイカには雪がありません。草原で斜面を滑る練習をしていました。遠征費用はジュニアが無断で父親の車を売って調達しました。
 試合用ソリを持たずカナダに行くも、寒くて動けません。アメリカチームのソリをもらいますが、氷上をまともに歩けず転倒して、練習すら困難。他の国の人からは笑われ、新聞にもあざける記事が掲載されます。また、コーチは選手当時、不正行為により金メダルを剥奪されていた事実が明らかになりました。ほかの国からは一層笑われますが、このことでチームは一致団結しました。

 ここからのストーリーは見てのお楽しみです。これは、日本語訳もされているようです。クール・ランニングで調べてみてください。このストーリーは、実話を基にしています。ジャマイカチームが滑る所の一部は、当時のオリンピックの様子からとっています。

 この映画は、単純な言葉が多く、英語の勉強としても見やすかったです。サンカとデリースの掛け合いも面白く、映画としても勉強としても星5つです。また、ボブスレーとしての基本用語もすごい多いというわけではありませんでした。一番難しかったのは、コーチ(アメリカ人)とカナダ人の掛け合いでした。スピードが速く、一回聞くだけでは理解できませんでした。パーセンテージで示すと、字幕ありで80%、字幕なしで60%というところでしょうか。

 ストーリー自体もコメディー×感動話という感じで、面白かったし、胸にくる言葉もありました。もしも興味がありましたらどうぞ覗いてみてください。

 最後までお読みくださりありがとうございました。

帰国生徒は語る! 帰国後は何をする?

これまでは、イギリスにいる間のことを話しました。

 

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 今回は、私がどのように英語を保っているのかを書こうと思います。

 私は、イギリスから帰った後、英検3級を取りました。

6年生になるまで(5年生の2学期に帰ってきました。)少しバタバタしていたのですが、6年生の5月ぐらいから、英語の勉強をするようになりました。そして、準二級を6月ごろに取りました。今も、まだ準二級から離れていません。

 私は、2級を取ろうとしたのですが、単語が多くて、挫折してしまいました。今もまだそのままです。 

 だからといって何もしていないわけではありません。英語は、使わないうちにさびていくので、私も勉強はしていました。それは、このようなことです。

  • ハリーポッターをノート1ページ分書き、読み、翻訳(母の前で)
  • 1日25分の英会話レッスン(スカイプ
  • 2級の単語レッスン(夏休みの間だけ、今はしていない)
  • 映画を見る(不定期)
 私が一番レベルを落としたくないと思うのは、
  1. 聞き取る力
  2. 言う力

  です。なぜなら、私が英語を頑張ることで(現時点で)嬉しいのは、友達と話せることだからです。私は、今でも、イギリスで作った知り合い10人ほどとスカイプで話し合っています。

 この前、一番親しかった友達と話したところ、3割近く聞き取れなくなっていました。そのように、頑張っていても、力は落ちるのです。もし、やっていなかったら…怖くて考えたくありません。

 なので、ヒアリングの練習は、英会話レッスンの時にやって、スピーキングの練習は、英会話レッスンとハリポタでやっています。不定期ですが、母と見る映画も面白いです。英語の勉強にもなります。また、私の家では、私の誕生日などの特別なことがないと、カラオケで、語の歌以外歌ってはいけないことになっています(涙)。スピーキングの練習になります。

 こちらが、私が見た主な英語の映画です。

 これらの映画は、面白く、またそこまで難しい英語が使われていなかったので、よかったです。

 このようなことが私のやっていることです。これからは、その日その日でどのようなことをやっていたのかをまとめようと思っています。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

一瞬の風になれ を読んで

今回紹介するのは、佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」です。この本は、私が昔読んだ本です。三部作なのですが、面白くて一気に読んでしまいました。

 まず、著者を説明します。

 佐藤多佳子は、日本の小説家で、一般書から児童書まで、幅広いジャンルで活動しています。 

私は、この本の流れるような展開が好きです。あらすじを説明します。

  主人公は、神谷新二という男の子で、兄を追ってサッカーの強豪高校に入ろうとしますが落ち、春野台高校にはいりました。新二には、連という友達が居て、いつも遊んでいます。

 連は、すごく足が早く、短距離の全国大会7位を誇る実力者でしたが、中2のときに陸上部を退部していました。

 高校の体育の授業で連と新二は一緒に走る事になりました。その時、新二は速く走れと言いました。どれぐらい早いのかを見たかったからです。

 「お前速いの?」「速いよ、わりと。」の言葉から生まれる高校生のかけっこ。その後で、陸上経験者よりもタイムを出した新二。圧勝した連は、「おまえ陸部はいれよ」の一言。「おう」と、熱いものが胸を駆け巡っていったにしては、間抜けな一言で新二は連とともに陸部に入り、部活に励む日々が始まったのです… 

 このお話は、本当にどんどんお話が展開していきます。余分なところが一切なく、心理描写もすごく多いというわけではありません。それなのに、主人公になり切ったり、登場人物になり切ったりして考えられるので、本当にすごいなと思います。

 また、陸上という競技がどれほど奥深いものかもわかります。肘の位置、腰の位置、タイミングまで… 多くの事が指導されているのがわかり、陸上に興味を持っていきます。陸上のことなど、私は全く知らなかったのですが、何となく説明を読んでいるうちにわかるようになってきました。

 陸上部の面々は、全員がキャラが濃いというわけではないのですが、先生や、連、それに根岸などが、面白く物語を引き立ててくれます。先生は、春野台高校のOBなのですが、少しわけありで…?

 もちろん、私の好きな恋愛要素も含まれています。両想いなのに、くよくよ悩んでいる主人公に共感でき、励ましたくなる時もあれば、発破をかけたくなる時もあります。また、最後の方で(3巻)大胆な行動をとられたのにもかかわらず、まだ悩んでいる主人公を見ると、こっちの方が、早く気づけ!、と焦ってきます。それほど、感情移入できたお話でした。

 物語自体の展開は、ベタなものなのですが、本当に心をつかまれる作品です。どうぞ読んでみてください。最後までお読みくださりありがとうございました。