うぐいすの音

17歳の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

『孔明のヨメ。』再読しました。

 こんにちは。やることはあるけど、やる気がなくてこの頃は漫画とかをダラダラ読んでいます…

 ということで、今回は久しぶりに読んだ漫画「孔明のヨメ。」を読んだので、感想を書いていこうと思います!

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 以前、この漫画については書いたことがあったのですが今回はもう少し詳しく書いていきます。

 

chirpspring.hatenablog.com

 

 私は、どちらかというと歴史が好きな方です。昔は、歴史ファンだ〜とかおもってましたが、弟がガチの歴史オタクになってしまったので公言できなくなりました…(笑)歴史の中でも戦国時代が好きでしたが、小学生の頃の同級生が三国志が好きだったこともあり、三国志にも興味がありました。三国志演義を描いている、横溝正史の「三国志」を親に借りてきてもらって、それで結構ハマって読んでいました。やっぱり、王道といったところか関羽孔明が特に好きで、関羽董卓の部下を酒が冷めないうちに切り捨てたエピソードなどは読み込んだ記憶があります。

 父親も元々三国志が好きで、弟も無事三国志ルートに行き着いたので、我が家では多分私が一番三国志に詳しくないのですが、それでも三国志は一応好きなので、「孔明のヨメ。」という漫画を母が読んでいるのをみて、頼んで読ませてもらいました。

 『孔明のヨメ。』は、その名の通り軍師・諸葛亮孔明と、そのお嫁さん・月英が出会ってからを描いた漫画です。作者の杜康潤さんは、三国志の大ファンで、孔明劉備曹操などいろいろな人物の関連遺跡も巡っているそうです。漫画にも、中国に行ったときのお話が多く載っていて面白かったです。この人は、臨済宗のお寺で生まれた方で「杜康DAYS」というお寺関連の漫画も描いています。そちらも面白かったのでぜひお読みください。

 

 最初、孔明関連ならガチガチの歴史漫画かな…と思っていたのですが、戦争関連は最初の頃全く出てこず、孔明が私のイメージとは全く違っていました。私の中で、孔明先生はどちらかというと冷徹で冷静で有能な天才…といった感じだったのですが、本の中では結構抜けてて、寝起きが弱い畑大好き人間。かと行って、全てが違うわけではなく、難しい話をいっぱいしている、かしこさがにじみ出ている人でもあります。そして、孔明のお嫁さんの月英。この人については私はほとんど知らなくて、名前と、「ブサイク」と言われている事しか知りませんでした。漫画を見ていると、全然ブサイクではなくて西域美人の、工作がすごく好きな女性で、孔明との相性ぴったり!な人でした。月英さんは、地方の大豪族・黄承彦の一人娘でした。黄氏の館の防衛設備などは、全部二十歳の月英さんが作っていて、賢いのに可愛い人でした!

 この二人は、当時の常識でいうと結構異端な方で、しかも話が出てから3日で結婚… 親の黄承彦さんが孔明のことをとても気に入って、まさかのスピード婚でした。怪しく思って対策をしていった月英さんもそうですが、それに全く動じない孔明もすごいです(笑)でも、地元の大豪族の娘ということを知らなくても結婚した孔明月英が気を許して良かったです。そのあとは、お互い恥ずかしくて「学問の同志」から、ということに。うろたえている孔明三国志を読んでいるとなかなか見えないので、孔明が浮き足立ってたり、戸惑ったりしているところを見るとおもわず笑ってしまいます。

 孔明月英もとても賢いのに、初々しいところがあって、身近に感じられます。そして、どんどん研究に突っ走っていく二人のストッパーが、孔明の弟の諸葛均です。均は、諸葛家の台所とお財布の管理をしていて、生活面で家族を支えています!この人は、兄には似ず難しい話は苦手なんだとか… 諸葛家唯一の常識人!といった役割を担っていると思います。

 巻が進んでいくごとに、徐庶龐統といった、横山光輝三国志でも目にした人物が出てきます。それでも、今まで見てきたのは劉備の陣営についてからの二人で、それまでどのような生活をしていたのか、政治に関わっていたのかなんてほとんど知りませんでした。二人とも、人の機敏がわかっているすごい有能な人、ということは間違いありませんでしたが、意外とズボラだったりお母さんに敵わなかったり、笑えるポイントがいろいろなところで挟んであります。

 時々シリアスなところがあったり、泣けるところがあったりもしますが、全体的にほのぼのとしている四コマ漫画です。四コマといっても、ちゃんとストーリー性はあるし、一巻読みだすと止まらなくなります… 今10巻まで出ているのですが、ちょうど三顧の礼が終わって孔明劉備の元で働き出したところです。

 演技は、色々と信じられないようなエピソードが多いのですが、多分この本は演技というよりは正史を基本にしていているので、それもあってより身近に登場人物を感じながら楽しめます。

 あのキレキレの軍師イメージが、この漫画をよんでずいぶん変わりました。月英相手だとどんどんただの青年になって、尻に敷かれかけています。でも、二人がお互いを尊重している様子がとても伝わってきて、シリアスな場面でも少し安心しながら読めます。三国志が好きな人にももちろんオススメですが、三国志を全く知らない人でも絶対に楽しく読める一冊です。これから、戦の場面が何回も出てくると思います。作風を守りながらどういう風に書いていくのか、少し怖いところもありますが、11巻の発売が楽しみです!キャラがそれぞれ立っているので、ラノベが好きな人とかも好きだと思います…

 最後までお読みくださりありがとうございました。『孔明のヨメ。』は、読むと今までの三国志登場人物のイメージがガラッと変わる本だと思います。孔明とその家族・友人はもちろん、劉備曹操たちも含めてみんな笑えるシーンがあるので、リラkk寿司て読めるほのぼの(ラブコメ+歴史?)漫画だと思います!ぜひお読みください!

 

孔明のヨメ。 (1) (まんがタイムコミックス)

孔明のヨメ。 (1) (まんがタイムコミックス)

  • 作者:杜康 潤
  • 発売日: 2012/06/07
  • メディア: コミック
 

 

 

坊主DAYS(1) (ウィングス・コミックス)

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