うぐいすの音

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『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』読みました。

 こんにちは。この頃は、少し勉強しなきゃやばい…と思って、ちゃんと宿題をやっています!

 今回は、読んだ本の感想を書いていきます。今回読んだのは、『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』という漫画本です。この本は四コマエッセイなのですが、スウェーデン出身のオーサさんという女性が描いている漫画です。3月初めの頃に図書館で見つけて読んだのですが、その感想を書いていきます!

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 先ほど書いた通り、著者はオーサ・イェークストロムさんというスウェーデン出身の女性の方です。この本は、オーサさんが見つけた日本とスウェーデンの違いや、日本で生活するときに気づいた驚くことなどを書いています。ほのぼのとした絵の四コマ漫画形式です。

 この本では、オーサさんからみた日本の文化を特に描いているのですが、新しい気づきが多くあって面白いです。

 私たち(日本人)は、みんな大きく分けて同じような習慣の中に生きているので、「普通」だと考えていることが、他の文化の人には理解しにくいことを普段甘m理意識しないと思います。ですが、このオーサさんの漫画を読んで、日本の文化はやはり日本人にとっての「普通」だということを感じました。

 例えば、布団の使い方です。今は、ベッドをずっと使っている人も多いでしょうが、布団を使ったことのない人はまだ少ないのではないでしょうか。布団は、使っていないときはたたんだり干したりするものです。朝も夜もずっと動かさないで洗濯もしないとういう人は少ないと思います。それは、「布団はたたんだり干すもの」というイン式があるからです。しかし、オーサさんはスウェーデンのベッド文化の中で育ってきたので、干す、たたむという習慣がありません。そのせいで、半年間布団を動かさず、大変なことに…

 このエピソードは、オーサさんにとってみれば大変だったと思いますが、こういうこともあるんだ〜と面白かったです。私もイギリスに一年間住んでいましたが、家族で行ったことや、周りに世界中から来た人が多くいる大学寮に住んでいたこともあり、あまり生活面でのギャップというのを大きくは感じませんでした。もちろんいくつかはありましたが、それより学校についていくのが難しかったのもあったのかもしれません。なので、この本は読んでいてとても面白かったです。スウェーデンとイギリスで、少しは文化が似ていることもあると思います。なので、読むと「確かにそういうこともあるかも」と思うことも多かったですが、普段生活する中で気づくことはできないと思います。

 また、日本人の私も共感したのが、日本語での「NO」の多様さです。「今はちょっと…」「遠慮しときます…」「そこまで…」これ以外にも、Noを表す言葉はいっぱいあります。英語では、丁寧にいう場合でも「No」という言葉を含みます。なので、外国の方にとっては日本語での断り方は多すぎて、わかりにくいだろうなと思いました。私も、わからないわけではないですが、カバーというか、気を使いすぎてわかりにくくなっているとは思います。そういう時に、しっかりNoが言えない雰囲気や文化というのはやはり日本独特のものだと思います。全部を否定するわけではないですが、もう少しはっきりと言える雰囲気を作っていきたいです。

 そして、最後に紹介するのがオーサが日本語を喋っている時のエピソードです。とても難しいと言われている日本語なので、何年住んでいてもミスをするときはもちろんあります。でも、間違えていてもそれを訂正しない人が多いらしいです。確かに私も「これは 少しおかしいな」と思っても内容がわかれば、注意しないことが多いです。それは、「いうことで相手が嫌に思ったら、とか、いうことで会話が途切れたら、」など色々なことを考えてしまうからです。でも、その人が友達ではない人にまで気づかないまま間違った日本語を使っていたりしたら、その人が一番恥ずかしいと思います。

 英語では単語が一つ一つ分かれていてはっきりしているのでわかりやすいですが、日本語はそうもいきません。「袋」という単語があったら、「お」をつけるのか。「お袋」と「袋」の違い。丁寧にする言葉をつけることでどのような効果があるのかを、全ての単語を使って学ぶわけには行かず、わかりにくい単語も多いと思います。そう思うと確かに、日本語を間違って使っていたらそれは言わないと、相手にとってダメな結果を生むかもしれない、と思いました。

 

 そのように、面白くほのぼのしながら読めながらも、色々新しい気づきがあって面白かったです。文化の違いの中でも、ジェンダーなどの少しシリアスな話題が描かれていたり、コンビニのおにぎりなど身近な話題が描かれていたり、色々なことが描かれています。日本の文化を下に見ているわけでは全くなく、日本語や日本人、日本文化を尊重しながら自国と比べているところがよかったです。日本語が確かに少しおかしいな、と思うところが漫画の中にもありましたが、それよりも「自分の日本語は拙いから読みづらかったら申し訳ないです」という気持ちが、漫画からも文章からも読み取れて、逆にもうちょっと自信持ってもいいのでは…と中学生が思ってしまいました。

 本当に読み物として面白く、深く考えないでも笑える作品です。深く考えようと思っても、もちろん面白く読めると思います。興味を持った方はぜひ読んでみてください。シリーズものらしいので、他の本を見つけたらそれも読んでいこうと思います。少し、海野凪子さんの「日本人の知らない日本語」に通じるところがあるかな?と思います。内容的にも、絵的にも、似ているかなと思いました。

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。ほのぼのとできる漫画なので、ぜひ読んでみてください。オーサさんのブログもあったので載せておきます!

 

オーサさんのブログ→ https://ameblo.jp/hokuoujoshi/

 

 

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