うぐいすの音

17歳の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

この頃読んだ本・漫画を書きます!

 こんにちは!今回は、この頃読んだ本や漫画を書いていこうと思います!しっかりと感想を丸々かけるほどの密度で読んでいないので、こうしてまとめさせていただきます!

 机の上に置かれた本のイラスト

 まず、紹介するのは伊与原新さんの『月まで三キロ』です。この本は、学校図書館で見つけて借りたのですが、この本には6つの作品が入っています。短編集のような本です。

 その6つの作品に共通するのが、何かを失った人間が再生していこうとするところです。しかもその中に何らかの科学的要素が入ってきています。表題作の『月まで3キロ』は、元ネタを知っている人もいるのではないでしょうか。

 静岡県浜松市周辺に、月という名前の集落があります。その月までの距離を示す標識で「月まで3キロ」という標識があるのです。ネットで調べれば写真も出てくるはずです!

 『月まで3キロ』では、色々なことで失敗して希望を失った男の人が出てきます。自殺場所を探して樹海へ行こうとタクシーを拾いましたが、そのタクシーの運転手が月に関する知識を披露しながらこの「月まで3キロ」スポットへ連れていきます。淡々とした調子で、しみじみと人の気持ちの移り変わりなどが描かれていて、じんわりくるというか、少しロマンチックな気がします。

 他の作品でも、主人公はアラフォーの女性、少年、青年、親子、主婦と、様々な年齢層です。どういう人が読んでも、割と入り込める作品だと思います。何かに悩んでいる人がいたら、ぜひ読んでもらいたいです。私は特に、「山を刻む」という作品ガスkぢえした。ラストが思いもしなかったラストなので、ぜひ見てみてください。

 

 次は、漫画として『海の綺士団』を紹介します!この綺士団という感じは間違いではなく、本当にこういう漢字です!この本は、イギリスにいた時代に読んだのですが、その後データがどこかに消えてしまったらしく、電子書籍だったのに読めなくなってしまいました… 割と定期的に「読みたいな〜」と言っていたのですが、あまり見かけなかったので私の中で「幻の一冊」になっていました。

 それが!!!1/1に行った近所のBOOKOFFで!!!!あったんです!!!10巻まであって、全部110円だったのですが、新春セール中ということで、思い切って全巻買ってしまいました!初めての大人買いです… 去年は「数」を目標に7店舗に行って、8冊の本を買いました。今年は1店舗ですが、冊数でいうと13冊ほど買ってしまいました。そのうち10冊は「海の綺士団」です。

 「海の綺士団」は、16世紀のマルタ騎士団をモデルにした漫画です。女子禁制の決まりを騎士団長自ら変えて、迎え入れたのは華やかな容貌の女騎士アシェルです。そのアシェルが突然分団長を任され、周りに認められながら分団員と親交を深めていく…と行ったストーリです。アシェル自身は、ドレスアレルギーで「心は男子だ」と公言しています。今の時代に生きていたら、LGBTQの一種になるのかな?とも思います。

 今書いていて気づいたのですが、女子初の特殊部隊隊員になった『図書館戦争』の笠原郁と通じるところがあるかもしれません。母親に「女性らしくある」ことを求められているところも同じです。

 「海の綺士団」ではオスマン帝国との争い等がよく描かれています。史実でも、ちょうど1522年にオスマン帝国のスレイマン1世により聖ヨハネ騎士団マルタ騎士団の別名)が守るロドス島が陥落されていて、それは漫画にも出てくるので、少しは史実とも絡んでいるようです。

 この作品は割と好きなので、今後11・12巻も探していきたいです。文庫版だと12巻完結ですが、単行本だと17巻完結となっています。

 

 同じ作家で、戸川視友(とがわみとも)さんの『白のフィオレンティーナ』もおすすめです。これは、ルネサンス期の女流画家フィオレンティーナを主人公とした作品です。当時女流画家なんていないのですが、漫画ではフィオレンティーナの実力と、保護者の人脈等によって画家として活躍していきます。ミケランジェロラファエロダヴィンチ等の画家はもちろん、イザベラ・デステや法王、枢機卿など実際にいきていた人が出てくるので、ちょっとした歴史漫画としても楽しめるはずです。ストーリーももちろん面白いのですが、ミケランジェロがすごいかっこよかったです…

 ミケランジェロの言葉がことごとく上から目線なのですが、その一線を画した才能と結果が証明されているので何も言えない… というか単純にかっこいいです。「神の手」とか「天才」って言葉がしっくりきます。

フィオレンティーナに対して、

「俺が競うにふさわしいと判断した時には、俺は絵を描きます。命を賭けても超えられない頂があることを、もう一度あの娘に教えるるために」

とか言うんですが、何も反論できません。私もなまじヴァチカンでミケランジェロの絵を見て圧倒されているから、「まあ、もうしょうがないよな、天才だし」とか思ってしまいます。

 ミケランジェロの加工良さももちろん、他のキャラも面白いし普通に面白いのでおすすめです!

 

 と言うことで、今回はこの辺で… やっぱり時間がなかったら忙しかったりすると精神的にも読みやすい漫画の方を読んでしまいますね… 

 先日、図書館戦争の漫画の最新刊9巻を買って、それもすぐに読んでしまいました。やっぱり面白かったです!次の10巻が最終巻となるので、今特装版を買おうかどうか悩んでいます。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。次は、もう少ししっかりとしたブクレポができるよう頑張ります!