うぐいすの音

15歳の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

「青空の向こう」を読んで 

 こんにちは。お久しぶりです(汗)

学校が通常に戻った途端に、生徒会やら授業やら課題やらで忙しくなってしまいました… しっかりやりたいですが、この頃忘れ物やものを置いたままにすることが多いので、もっと気をつけていきたいです。

 

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 今回は、アレックス・シアラーの「青空の向こう」と言う作品を読んだ感想を書いていきたいと思います

アレックス・シアラーは割と好きな作家ですが、この本は読んだことがありませんでした。ですが、今美術の授業で「好きな本のイメージを描こう」と言う学習をやっていて、「青空の向こう」を選んだ友達が貸してくれたので読んでみました!

 

 

青空のむこう

青空のむこう

 

 

 主人公は不運な交通事故でなくなったハリー。気がつくと死後の世界である「あの世」の受付に並んでいました。「あの世」で出会ったアーサーは、ハリーと同じくらいの見た目の子供です。150年前に熱病で死んでから、一つのボタンを手がかりに母親を150年間ずっと探しています。

 ハリーは自分自身が悪いわけではなく、元々70代まで生きる予定でしたが、死んでしまいました。「あの世」ではハリーの知り合いも何人かいますが、みんなハリーがいることに驚き「気をつけなくちゃ」と言ってきます。

 ハリーが悪いわけではないのですが、そう言いたくなる気持ちもわかるな…と思いました。私がハリーの知り合いだったら、「若くして死ぬ」と言うことだけで「老衰で死ぬ」よりも悪いイメージがあると思います。結構ディープな話題なので、軽く言うことはできませんが、考えてみたら面白そうだなと思いました。

 

 「あの世」にいる人は、「この世」に未練ややり残したことがなければ「彼方の青い世界」へとむかいます。が、もちろん向かえない人、向かわない人はいて、ハリーとアーサーもその中の二人でした。ハリーは特に、事故の前に喧嘩していた姉が心配で、二人は「この世」をのぞいてみることにします。受付の前を逆走して、幽霊として実体はないものの「この世」に戻ってきた二人。ハリーは、自分がいなくなってからの知り合いを見るため学校と、家をのぞいてきました。

 

 〜ここからネタバレ含みます〜

 

 学校に入るときには、「自分の親友は自分がいなくて悲しんでいるだろう」「もしかしたら自分の机は祭壇のようになっているかも」「みんな僕の死を悲しんでいるはずだ」と考えていたハリー。しかし、現実は厳しいものでハリーと彼の親友が除け者にしていたクラスメイトは、彼の親友と遊んでいました。ハリーが使っていた机、ロッカーなどは他の生徒が使っていました。

 かつてのクラスメイトは自分のことを話題にすることなく、ハリーが習っていない勉強を進めていきます。

 

 そんなはずないと思いながらハリーは振り返り、教室の後ろに自分のことが書かれているボードを見つけました。自分がいじめていたクラスメイトが書いた自分宛の文章、自分の親友が書いた文章、先生が書いてくれた文章を読み、学校を出ます。

 

 そしてハリーは自分のお墓で花を添えている父親を見つけ家へと入っていきます。いつも喧嘩していてお互いバカにしあっていた姉も、両親も、みんな沈んでいて、ひどく変わっていました。

 この時の、ハリーが姉の部屋に入ってからのシーンは本当に見所だと思います。

 

 この本を読み進めていく中で、なんとなく「これはハリーのお別れの儀式のようなものなのかな」と思いました。ハリーだけでなく、みんな自分の死んだ後の周りの反応はきになると思います。特にハリーや私のような子供の場合、色々想像してしまうのではないでしょうか。

 そんな想像が覆されながら、学校での自分の存在、家族での自分の存在をハリーが確認していきます。学校でクラスメイトがなくなったら、その時はすごく落ち込むと思います。でも、残酷なようですが少しずつ日常になっていくでしょう。

 家族と学校ではわけが違うんだなと思いました。近しい存在だからこそ、色々と衝突しあっても「ごめんなさい」が言えない。ハリーも、「ありがとう」を言うために「この世」にきたわけではなく、「ごめん」を言うために戻ってきました。

 

 また、死ぬことよりも、自分の存在が忘れられることの方がハリーにとっても大きかったんじゃないかな…と思います。死んだことはもちろんハリーにとって納得しがたいものでしたが、読んでいて、クラスメイトを見ているハリーの方が印象深いものがありました。

 

 正直、まとめることは難しいですが、結末はとてもいいものです。ハリーの成仏(?)への道のりはしっかり達成されました。こう言う風に、やり残したことがしっかりやり直せるような「あの世」だったらどんなにいいだろう、と思いました。

 

 帯には、「感動!!」だったり、「頑張ろうって思える」だったりと書いていましたが、思ったよりもあっさりと読めてしまいました。それでも、やはりシーン一つ一つでのハリーの感情がすごく伝わってきます。死ってなんだろう、とも思いました。よく聞く言葉で、「私たちの心の中にいる限り〜」と言う言葉があります。正直安っぽい言葉だとも思っていましたが、多少の差はあれど、この本と通じることを言っているのかもと思いました。

 

 この本を読んで印象深かったのは、「風を感じられることが嬉しい」と言うことです。一つ一つの当たり前がありがたいことだと思える感覚を持っていきたいと思います。

 最後までお読みくださりありがとうございました。久しぶりでしたが、本の感想を読みました。割と急いで読んだ本なので、理解が違っているところがあるかもしれません。ですが、とても楽しく読めました。読んだ後、図書室で他の友達にオススメの本を尋ねられ、「青空の向こう」を含めた何冊かを紹介しました。もともと私に本を貸してくれた友達と共通の友達なので、彼女も気になっていらしく「青空の向こう」を借りてくれました。こう言う風に、本のバトンが繋がっていく友達関係っていいな〜と感じることもできた、印象的な一冊です。