うぐいすの音

17歳の女子が運営しているブログ。本のレビューなどしていきます。

『星の王子さま』やっと読みました。読了感想文

 こんにちは。やっと土曜日だ〜〜〜!!この頃一週間が早すぎて、もう休日?!って感じです。ついこの前土日だったのに…。ちょっと忙しい時もありますが、まあ楽しくやっています。

追記:ブログを書き終わったのは日曜日。もう明日から学校か…。休日って過ぎるのが本当に早いです(泣)

 

今日は、短めの記事にはなると思いますがブクレポを書いていきたいと思います。読んだ本は、あの有名なサン=テグジュペリの『星の王子さま』です。

 

 

これ、やっと読めました…。

実は、ずっと今まで読んでいなかったんです。親も普通に読んでいるし、色々な人が名作に挙げているし、読まなきゃな〜とは思っていたんですが、読んでいませんでした。有名すぎる本って、私なんか逃げちゃうんですよね。ハリポタもそうでしたし、他の本もそうでした。でも、大抵読んでみたら好きになるんです。

 

この本は、ISAKの先輩と話している時に題名が出て、ちょうど先輩が持っていたので借りて読めることとなりました。ありがとうございました!

こういう、周りの方からの力を得て新しいものに触れられるって本当に素晴らしいと思います。記憶にも残りやすくなるし、自分が触れたいものもさらに多くなる。自分も、そうやって誰かに暇な時間の選択肢を提供できるようになればいいな〜と思いました。

 

星の王子さま』は、サン=テグジュペリの作品。サン=テグジュペリは、本名が長かったり経歴がかなり面白い方だったりするので、ぜひWikiさんをのぞいていってください!

もともとパイロットだった方で、26歳ごろから作家活動も始めています。パイロットとしての経験をもとに、事故で亡くなられる前に書いたのが『星の王子さま』です。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ - Wikipedia

 

星の王子さま』は、操縦士である「ぼく」が語り手です。サハラ砂漠に不時着して、周囲には誰もいない中で水も残り少ない。そんな絶望的な状況で、翌日「ぼく」は1人の少年と出逢います。

 

少年は、ある星からやってきた「王子様」でした。王子様の星は家くらいのおきさで、火山やバオバブの芽、そしてとっても綺麗な、世界に一つしかないだろうと思うほどの一輪の花。

王子にとって、唯一の話し相手ともなるその花は、大切な存在でした。しかし、わがままで気まぐれなその花を大切にしたいと思えなくなってきた王子様は星を去り、旅をすることにします。別れの挨拶の時、花は王子様を責めませんでした。弱々しい態度だったのです。王子様は戸惑ったまま、旅に出ました。

 6つの星を巡って、たった1人で住んでいる「王様」や、「大物気取りの男」「酒浸りの男」「実業家」「点灯人」「地理学者」などの、いろいろな人に出逢います。

でも、周りを従わせないと気が済まない人や褒めてもらわなければいけない人、数えて所有することが生きがいの人、自分では探検しないで文章だけで生きる人、そう言った人たちに出会って王子は旅を続けることにします。

 

そこで向かったのが、七番目の星「地球」でした。

王子は地球に降り立って、最初にヘビに会います。

そして、火山を見たり人間の庭をみたりします。そこで、自分の惑星よりも高く、立派な火山がいくつもあることに王子様は驚きます。さらに、世界に一つしかないと思っていた、あの星に残してきた花が何千本も植っている「ばら」だったことを知り、少し悲しい気持ちになってきます。

 

そんな時に王子はキツネと会いました。一緒に遊ばないかと王子は聞きますが、「仲良くないから嫌だ」と断ります。

しかし、キツネは「あるものとそのものが同じ形をしていても全く違う感情を抱くことができる」と言います。ここで、王子は自分が残してきたバラが「大切なもの」だと認識します。

キツネは王子に友情について教えました。

 

「ぼく」は、壊れた飛行船の修理をしながら王子の話を聞いていましたが、水の蓄えがとうとう尽き、王子の提案で井戸を探し回ります。

奇跡的に井戸が見つかり、また飛行船も治り、「ぼく」は王子に知らせに行きました。

 

王子はその時ヘビと話していました。王子の星に帰る方法を話していたのです。

その後、ヘビは王子を噛み、王子は倒れます。翌日「ぼく」があたりを見回しても、王子の姿はありませんでした。王子様は、自分の星へと帰っていったのです。

「ぼく」はそれから夜空を見ると、王子様の言葉を思い出します。なんだか、王子様が笑っているような気もするし、悲しい時に夜空を見ると王子様も泣いている気がするのです。

 

 

 

…というのがこのお話のあらすじ。

星をさるときは「大切なもの」が何か気づいていなかった王子様ですが、「ぼく」と出会うまでに花に対する思いを変えていき、同じものだとしてもそのものに対して「むだにした」時間が大事だと学んだのです。

 

「ぼく」が昔書いた、ウワバミの中にいる象の姿。

一緒に話して、たくさん世話をしたバラの花。

「ぼく」があげた、少しの水。

王子様と会ったことで変わった、「ぼく」の空の見方。

 

全て、その経験によって価値が変わったものです。関係性を築き上げれば、そのものは自分にとって他とは違う大切なものになるのです。

それは、このキツネの言葉によく表されています。

 

心でみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。

 

 

このお話は、読んでいて心に染み入るというか、じんわり癒されるようなお話でした。

今までなんで読まなかったんだろう…。

 

初読は、すごい時間をかけて読んだんです。勧めてくださった先輩や、もう読んだことのあった同級生が「ゆっくり読む本」と言っていたので。

 

たった150ページちょっとの本に、1時間〜2時間かけたと思います。最初は本当にゆっくり読んでいたので、50ページに30分という今まででは考えられないような時間になりました。

どちらかというと読むのは早い(日本語限定!)ので、この数字は私の中では本当にびっくりな数字です…。

 

そして、解釈とかそこまではいかずに、読んだままの余韻に浸りました。私の中ではかなり長く浸った方です。ちょうどその時にチャットしていた同級生にも、普段は感想だったりオタク的なことをドバーッと喋る(本当ごめんなさい。迷惑だったら言ってください。)んですが、この本の感想はあまり喋らず。

ふとした時に、しみじみと語るのが一番あっている本だと思います。

 

二読目で、中身を咀嚼。解釈を始めました。物事の関係性を繋いだり、セリフを抜き出したり。

そして、今このブログを書く途中に三読目を終えました。

 

綺麗にまとまった感想を書こうと思ったら、書けると思うんです。

 

今、大事にしなくてはいけないものはなんなのか。

本当に大切なものはなんなのか。

6つの星であった大人のようではなく、子供のように大切なものは見つけられるはず。

そのものが消えたとしても、そこで築かれた関係性は消えないこと。

 

まとめられる要素は多いはず。

でも、この本を読むときに「ああ、こうやって関係性を大事にしようって教える本なのね」と思ってもらいたくありません。

穿った見方をしてもらいたくないし、穿った見方ではなくても最初から色眼鏡をかけてもらいたくないです。

 

この本は、子供が読んでももちろん好きになれるお話ですし、私が一番おすすめしたいのは大人の方に、です。

このお話の中に出てくる6つの星の大人。この大人たちは、王子様にとってみたらよくわからない存在として描かれています。でも、この6人の大人たちの気持ちも少しわかるんです。

 

自分の見えを気にしてしまう気持ち。

自分が褒められていたい気持ち。

自分の恥ずかしさを忘れたくなる気持ち。

仕事のことしか気にできない気持ち。

 

どうしても感じてしまう心や気持ち。そう言ったものが表されているため、同情するというか、自分自身も批判されているような気持ちになるのです。私ですらそうなのですから、社会人として生活されている方々もそうなんだと思います。

 

でも、それは避けられることなんでしょうか。少なくとも今は、私は避けられるものだと思っていません。だから、こういう気持ちを持っていると認知することが、重要なんだと思います。

そういう気持ちがあるのは、もうしょうがない。

でも、そういう気持ち以外にも持てるものはあるはずです。忙しすぎて、やることが多すぎて、余裕を持てなくなっている人に、自分はこの本の中の6人の大人よりも豊かな人生を送っていると確信を持ってもらえるような、そんな役割をこの本は果たしてくれたらいいなと思いました。

 

もちろん、この本を読んでどう感じるかはその人によるものですし矯正できるものでは決してありません。

だけど、少しもこの本を読んで一息ついてもらいたいです。

しみじみと入ってくる話だと思います。

自分が批判されているような気持ちになっても、最後にはこの話を好きになるんじゃないでしょうか。なってくれるといいな、と感じています。

 

 

星の王子さまには、色々な解釈の仕方があるのでしょう。サン=テグジュペリ自筆の有名な絵からも、読み取れるものは多そうです。

そうやって読み解いていくのは、また今度時間がある時に挑戦してみようと思います。

今回は、とりあえず本を読んだ後の感想を書くだけの記事として。

面白いことに、話の展開が早い話の感想を書くと、書いている間も指がダーっと動くのですが、こうしたゆっくりしたお話の感想を書くと自分自身も落ち着いて書いている気がします。

お話のテンポが気分に直結しているのかと思うと、なんだか不思議です(笑)

 

 

ということで、今回は「星の王子さま」の感想を書いてきました。

少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

本当は、一週間に2回くらい更新できるといいな〜と思っていたのですが、残念ながらすでにもうできていないという…。

最低一週間に一回での更新を目指していこうと思います!頑張ります!

 

文章を書くというのは、自分でもリフレッシュだったり休憩になるので、とても楽しいです。

 

そして、コメントについて。ブログにコメントをくださる方が時々いて、本当に嬉しいです!!

疲れている時などに、いただいたコメントを読み返してみると本当に勇気が湧きます。決して自分のブログが多くの人に読まれているとは思っていないけど、その中で私のブログを見つけてくれて、しかもコメントまでくださる人がいると思うとありがたいです。

返信はもちろんしますが、あまり記事を更新する時以外ブログを見ないので、反応するのが遅くなる場合があります。そのときはすみません!!

 

最後までお読みくださりありがとうございました。これからちゃんと更新できるといいな…。また少しずつ、ISAKでの生活やブクレポなども書いていきたいです!