こんにちは!
今日で、ISAKに入学してから2日目!今日はいろいろなミーティングがあって、明日から授業となります。楽しみです!でも、やっぱり英語での会話は頭を使う…。
また、一つお知らせがあります。
コメントで、ISAKに関することを聞きたい、というものが来ました。以前から考えていたことではありますが、このブログ用の連絡先を、このコメントをきっかけに作成しました。下記の通りですが、はてなブログのプロフィールなどにも載せておきましたので、気になる点などのご指摘や、感想など、何かあったらご連絡ください。いつもこのブログをチェックしてくださりありがとうございます。
→ chirpspring.hatena@gmail.com
*このブログ(本文)は書き溜めておいたものです
今日は、以前読んだ小川糸さんの『ツバキ文具店』の続編、『キラキラ共和国』 の感想を書いていきます。
目次
あらすじ紹介
まずは、この本のあらすじから。
この『キラキラ共和国』は、『ツバキ文具店』の続編です。
主人公は雨宮鳩子。ポッポちゃんという愛称でも呼ばれています。
前作では、いろいろな人の代書を書きながら、先代である祖母との間の確執を思い起こしていくぽっぽちゃんの様子が描かれていました。
今作では、ポッポちゃんはミツローさんと結婚します。
ミツローさんには「はるな」という娘がいて、以前は3人家族で仲良く暮らしていました。しかし、そこでミツローさんのパートナーであった美雪さんが、通り魔に刺され殺されます。
はるなちゃんの愛称はQPちゃん。
QPちゃんとポッポちゃんはもともと仲がよく、その縁もあってミツローさんはポッポちゃんと再婚。
そして、ポッポちゃんはQPちゃんとも仲良くしながら家族の一員となっていきます。
ポッポちゃんにとっては、もともと仲良くしていた子供とはいえ、娘になったQPちゃんを名前で呼んでいいのかなど、いろいろな悩みはありました。
新しい生活を始めるんだから、当たり前ですよね。
この話では、そういったポッポちゃんの新しい生活と、そこから思い出される祖母との生活。
そして、代書屋としての仕事を描いています。
また今作でもなかなかクセのある代書が多く、読んでいて面白かったです。
感想
感想を書いていきます。
この話では、ぽっぽちゃんの成長なども見られて、楽しかったです。
思ったのは、ポッポちゃんも一人の人間なんだな〜ということ。
今までも、先代との確執など、ポッポちゃんが困っていたことは書いてありました。
でも、代書屋という私には少し想像できない仕事だからこそ、そして「先代」という耳なれない言葉だからこそ、どこか本の中の人物、といった感じでした。
それがここでは、結婚とそれにまつわる悩み。突然結婚したら一児の母になるというのもよくあることではないかもしれませんが、新しい環境への悩みは誰もが考えることです。
だから、よりポッポちゃんが身近な存在になった気がしました。
QPちゃんと接していくうちに、あの時の先代はこうしていたな、と追体験をしているような気持ちになっていく。
これは、親になった人ならある程度は考えることなのかもしれません。
親はこうしたから私もこうする、という人がいれば、
親はこうしたから私は違うようにする、という人もいるでしょう。
私はまだ人を育てたことがないのでわかりませんが、親になった人や、ポッポちゃんのように「再婚相手」になった人などは読んでみると身に染みるかも。
「QPちゃん」から「はるなちゃん」になる経緯も好きでした。
もう、うじうじ考えないで思いっきり行動してみることが大事!!
そして、代書屋として美雪さん(ミチローさんの前妻)に手紙を書きます。
いろいろなアクシデントや、ちょっとした緊張感もあったからこそ、これからのポッポちゃんたちが楽しみです!
他のアクシデントも怒っていました。
「レディ・ババ」と呼ばれる鎌倉では少し悪い方向で有名な人が現れ、「私が鳩子の母親だ」とお金を要求してきたのです。
ずっと先代に育てられて、母親の顔なんか知らない鳩子からしたら青天の霹靂です。信用もできるわけがありません。
このシーンは、読んでいて身に迫って来る緊迫感があり、読んでいてちょっと怖かったです。本当にこんなことが起こったら…考えたくもありません。
また、先代のペンフレンドだった静子さんとの新しい絆も。
こうして、電子メールではなく繋がっていく縁というのも綺麗だな、と思います。静子さん側から見た鳩子さんと、先代との関わりを記したものなども読んでみたいな〜と思いました。
柔らかい言葉で、どこまで行っても心が浄化されるというか、休まる感じがします。読んでいて「ほわあ〜」と癒される感じがする。
ただ、前作よりも「新しい生活」と「自称母」関係で少し緊張する部分が多かったかな。
血が繋がっていなくても良好な関係の家族にはなれるだろうし、繋がっていても家族の縛りに悪い方向に囚われてしまうことがある。
人間関係って難しいな〜と。
そして、忘れてはいけないのが「代書」という部分。
先ほども少し書きましたが、今回もなかなか癖がありましたね…。
ずっと夫らしいことや父親らしいことをせずに迷惑ばかりかけて、そして交通事故で死んでしまった夫からの手紙。
夫への三行半を書いて欲しいという女性もいれば、
その三行半を代書した店とは知らず離婚を思いとどまってほしい、という内容の代筆を所望する男性。
代筆屋って大変ですね。新婚でも、離婚のための手紙を考えなければいけないんですから。
かと思えば、とても寡黙な女性に頼まれた「告白の手紙」。
8日しか生きられなかった子供の、喪中葉書。
さらには、川端康成からの手紙が欲しいと言う願いまで。
癖が強かった…。
川端康成以上の人を見つけられず、独り身で過ごしていた女性が「人生の最後に、甘い夢を見せてもらえたら」と川端康成からの手紙を所望していました。
なんとなく川端康成の字と似ていたかな…?予想外すぎて面白かったです。
死んだ人から手紙がもらえるとしたら、誰から…?
私は、まだ身近に亡くなった人がいないため、今はその権利を使いたくありません。
だけど、大きくなってからは必ずそういった人たちがいるはず。
でも、亡くなってから後悔するよりも、今のうちに連絡が取れる環境なのだから、連絡しておきたいな、と思いました。
康成は偉人だから驚くけど、死んだ人からの手紙って確かに依頼としてはあるんでしょうね。この本でも、前の本でもあった気がします。
昔、漫画で死んだ犬からの手紙が届く内容のものを読んだことがあります。
そういう時には、やっぱり手紙がいいな。いくら誰が書いても書体からは分からなくても、メールではもらいたくないです。
印象に残ったのは、目の見えない少年が依頼してきた母への感謝の手紙。
ここでは、鳩子は依頼を受けず、その代わりに少年と一緒に手紙を書きました。
この代書から家族関係の手紙がどんどん増えていきます。
ポッポちゃんが美雪さんを尊敬して、友達になりたかったという言葉。
代書を頼んできた人たちの悲しい事情と、暖かい事情。
「キラキラ共和国」を作っていきたいな〜と思いました。
住みたいな〜と思うだけでは、住めませんよね。
全員が、互いのことを認めて、愛し合える世界。『キラキラ共和国』っていう題名がとても好きです。
最後に:字が上手くなりたい!
ということで、『キラキラ共和国』の感想を書いてきました。
最後に思ったことを。
字が上手くなりたい!!!
一応練習も、時々しています。
昔は苦手だったお習字も、今は割と熱意を持っています。お習字道具を高校の寮に持ってきている(流石にまだ開けてはいませんが)ほどです。
周りの迷惑にならない程度に、字の練習をやっていきたいです。
努力すれば、枚数を重ねれば、毛筆も硬筆も上手くなります。
少なくとも、人に見せられる程度のものになります。
それがわかったから、私も書道が楽しくなったのかも。
習字を習っていた頃からは考えられません…。
近くに書道家の方がいて、その人に時々習っていたのですが、これからは少しそれも難しくなるでしょう。
でも、オンラインの時代なんですし、できるかな。考える余地がまだまだありそうですね。
毛筆もですが、硬筆の練習も少ししています。
もっとやらなければいけませんが…。
今は、時間をかければある程度は綺麗な字が書けるぐらい。綺麗といっても、少しは丁寧、と思えるくらいですから全然特別なものではありません。
だから、横ばいの練習になっているので、少し精度を上げていきたいです。
最後までお読みくださりありがとうございました。また、いろいろな筆跡の手紙が読めて、内容の濃い話もあって、面白かったです。ほんわかした気分になりたい人はぜひ読んでみてください!