うぐいすの音

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『サピエンス全史』上下巻読みました!記事まとめ&読後の感想等

 こんにちは!ハリポタやジャニーズと、いろいろオタクになってきている今日この頃お金をどういう風に使うかが問題です…

今まではネップリ以外ほとんど使ってこなかったのですが、今年は一推しのV6の解散や、最後のウィザコレ(ハリポタのグッズが売られているイベントのようなもの)があるので、ある程度は発散させます!もちろん限度は決めていますが、お金を使うのは負けた気も少しします… でも楽しみます!!

 

 今日は、今までに書いてきた『サピエンス全史』のまとめをしていきます!一部一部での感想は書いてきましたが、全体を通しての記事は書いてこなかったのでまとめとして!

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目次

 

 どんな本?内容を少し解説!

 

 それでは、最初はこの本に関しての説明と、今まで書いてきた記事の紹介(?)をしようと思います。

 この本(上下巻)は、『サピエンス全史』という名で、歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリさんがお書きになった本です。訳は柴田裕之さんで、2016年に発刊されました。

 世界に人類種が登場してホモ・サピエンスが台頭してから、サピエンスが直面してきた三回の革命を描いています。

ホモ・サピエンスの始まりから、ホモ・サピエンスを超える存在の可能性まで、数万年前から今までをだーっと駆け抜けてきた感じです。

 

 本の核となる内容は、三つの革命です。それぞれ

  • 認知革命
  • 農業革命
  • 科学革命

となっています。

7〜3万年前に起こった、新しい意思疎通と思考の方法の登場、

1.2万年前に起こった、穀物の栽培による定住等の始まり、

500年前より起こった、無知の認知による科学の大発展

この三つの革命を軸に、全4部、20章から成り立つ上下巻となっています。

 

 

 

 

今までのこの本に関する感想一覧

 

 上巻の感想として、

を書いています。上巻は第3部の途中までを書いています。

 

 下巻の感想では、

を書いてきました。

 内容を縮めるのが苦手なため、長く書いてしまいます…

一巻ごとに3つの記事を書いてきました!

 

 

読後の感想:なんでこんなに人気なんだろう?

 

 それでは、読んでの感想についてです!

 まず、この『サピエンス全史』、とても内容が濃いです。

私は、今まで軽い本を中心に読んできたので、本格的な本をあまり読んだことがなく…

しかも、こういった歴史関係の本というのは初めてに近いんじゃないかな、と思います。合計500ページ超のなかなか骨のある本でした。読んだ後の達成感はすごいです(笑)

 本の内容がかなり多岐にわたり、それぞれの内容も入りづらいものと入りやすいものがあります。そのため、合う人と合わない人が出てくると思います。

ただ、本当に色々な内容があるので、パラパラとめくるだけでも自分の興味ありそうなところが見つかるはずです。

 

 この本をどうやって分類すればいいのかわからないんですが、歴史書と言っていいんでしょうか。歴史書の内容としては、一つ一つの内容はあまり珍しいものではありません。

あまり歴史関係の本(大人向け)を読んでこなかった私でも、目にしたことのある情報が何個もあったので、歴史について詳しい人からしたら、それぞれの事柄はあまり興味を引くものではない可能性もあります。

 

 でも、この本がベストセラーとなった理由は、この本が一つ一つの個別的な出来事に深入りしていないからだと思います。

 一つ一つに深入りせず、あくまでホモ・サピエンスの「全史」を俯瞰的にあらわした本であることに惹かれる人が多いのではないでしょうか。

言っていることが繋がっていって、最後の筆者の問いにたどり着くからこそ、読み進めようという気持ちが強くなりました。

 

 

書き方がすごい!言い回しが独特

 

 そして、この本を読んでの感想のうちの一つは、書き方がすごい、ということです。

この「書き方がすごい」、二つの意味があります。

 

 まず一つ目は、単純に言い回しが独特なところです。

独特というか、ドラマチックです。回りくどいところがあり、さらに内容がそもそも身近ではないため、「読みにくい」と思ったことは何回もありました。

 私自身この本の内容が掴みづらく、二回読みましたが、それでもまだ正しく筆者の考えていることを解釈できたとはあまり思わないし、ただ知識をインプットしただけで、それを自分なりの考えに消化できていない気はします。

このシリーズを読んで、「ちゃんと理解できていないな、」と思う人もいらっしゃると思いますが、これからまた時間のあるときに読み直して内容を噛み砕くつもりなので、生温かい目でお願いします…!

 

 いちいち言い方がドラマチックというか、格好いいというか… そう言った書き方が苦手な人もいるかと思いますが、効果的な言葉が入っているの大抵まとめの部分で、具体例などは簡潔に書かれているため、内容はわかりやすく入ってくると思います

 

書き方がすごい!人を惹き込む能力

 

 そして、二つ目の「書き方がすごい」。これは、文章の実際の書き方ではなく、使っている言葉のチョイスです。

 すごい失礼な言い方になるかもしれませんが、この本は人を騙すのがとても上手だと思います。

 プレゼンの時や、何かの発表の時、自分たちにとって不利になるデータってあんまり出しませんよね?それに、自分たちの考えとは違う考え方もあまり紹介しない。

 表に出す事柄を効果的に選んだ本って、人をすごい惹き込むと思うんです。さらに、言葉に影響されやすいというか、その方面の知識がない人や純粋な人は、特にそう言ったデータ・言葉の使い方に引っかかると思います。

 かくいう私も、知識がなく言葉をそのまま鵜呑みにしたため、引っ掛かりました。これからは、引っかかった例をあげたいと思います。親と話しているときに考え方が変化したものです。

 

当たり前のことでも気づかない:母数は?

 

 まず、『サピエンス全史 下』の一番目の記事、宗教について書いた記事からお話しします。

この記事を読んでもらうと詳しくわかるんですが、この記事では私は

キリスト教ローマ帝国に迫害されてきたけど

その後キリスト教の中で起こった内乱の方が話にもならないぐらい被害者が多い

→本当に迫害したのはどっち?残虐だったのはどっち?

 

違う視点で物事を見る大切さがわかった 

 

 ということを書いています。これは、本の内容に影響された時の意見です。

ですが、忘れてはいけないのはローマ帝国キリスト教を国境としていなかった時代、キリスト教はあくまで東方の小さなユダヤ教宗派だったこと。

 

 私は、本を読んで

キリスト教ローマ帝国に迫害されたっていうけど、キリスト教の方が仲間を殺してるじゃん。矛盾していない?」

とか思っていました。

 

 でも、ちょっと考えたら(ちょっと考えなくても?)わかることとして、母数が全然違うんですよね。

どこかの国教でもなければ、布教等は許してもらっているのに帝国の宗教には文句をつける東方の一宗派。

それに対して、エリザベス一世などが現れた16世紀のキリスト教の数。ヨーロッパに多大な影響を及ぼす、一番の宗教団体です。

 その二つの中で、対外的でも対内的でも争いが起こったら、前者の方が被害がすくなることは当たり前ですよね。

今読んでるみなさんも、そりゃそうでしょ、と思っているのではないでしょうか。

 

 こんな当たり前のことに、私は言われるまで気づかなかったんです。もちろん、その事柄を知らなかったということではありません。キリスト教については調べたことも何回もあります。

だけど、本を読んでいるときはその文章に引っ張られて、頭が回りませんでした。

こういう風に、(私が割と考えなしで影響されまくる人物ということもありますが、)人に影響する本って、やっぱすごいんだなと変なところで感心しました。

 それに、私の話を聞いただけでわかる親にも感心。変なところで感心される本にも親にも少し申し訳ないですが、私がまだまだということに気づけてよかったです。

 本の内容を鵜呑みにせず、本に批判的な目を向けることもとても大事!

 

自分が今まで苦手だった考え方に、危うく、なるところでした…

 

 また、下巻の一番最初の感想記事、帝国主義についての話題で考えたこと。

帝国主義が影響して、今のインドには鉄道網も国会も、紅茶などの趣味も整備されているんだから、帝国主義はただ悪い訳ではないという話。

 この話、私はかなり納得しちゃったんですよね。鉄道網とか、趣味とか、それが今のインドを助けているんだから、確かに帝国主義は悪いだけじゃなかったのかも!って思ったんです。

 

 でも、親に言われて実際にインドの鉄道を調べてみると、沿岸部の駅が、内陸部の駅に比べてとても多いです。Wikipediaの写真を見てみても、沿岸部は駅を表す印が多いのに対して内陸部はいまだに少ない…

インド鉄道 - Wikipedia

 

 これは、イギリスが植民地内での綿花や紅茶などの輸送をはかるために作られた鉄道だからです。それが今も残り、それを基盤にして現在の鉄道網が発達していますが、大きな偏りがありました。

 

 こういった風に、帝国が植民地にやったのは全て帝国のためなのです。その国のことを優先的に考えている訳ではなく、帝国として利益を出すために行ったことが、結果的にその植民地の利益になった、ということ。

 インドに初めての病院や大学、そして鉄道などを作ったのがインドであることからもわかる通り、植民地のインフラ整備は帝国としての基本だったのではないでしょうか。

そうして人材を有能にすれば、支配するときにある程度からは現地民に支配してもらえるようになります。また、貿易などをしたいときにももちろん役立ちます。

 

 日本も、台湾や朝鮮に帝国大学を作り、植民地として韓国併合に関しては植民地でないという考えも広くありますが、簡略化のためこうまとめています)支配してきました。実際、講師も生徒も日本人が多いという実態があったそうです(Wikipedia情報なので詳しくはわかりません)。

 皇民化政策などもこういった教育機関で行われたと考えると、「今の韓国があるのはインフラを整備した日本のおかげ」という時々見る考え方は、やはり私は絶対に賛成できないな、と思いました。

 上記の考え方は、ほぼ全て親と話している時に教えてもらったもので、それを後からブログに書くように自分で調べてまとめたものです。自分で気づいたかのように書いていますが、ほとんど親のおかげです(感謝)!

 

 インドとイギリスの植民地支配の例を読んで、私は帝国主義の一部にもいいところはある、という考え方をしました。それは、この本で帝国主義を悪人側にきっぱりと治めることはできないといった趣旨の文章が書かれていたからです。

 読んでいる間は、その考え方は多くの例に裏付けされてるから間違いない、と思っても、実際に後からそれを日韓の問題にすり替えてみると賛成はできないものでした。もちろん、ハラリさんが「帝国主義はいいもの」といっている訳ではありませんが、私の中で特に印象に残った部分のみをフォーカスすると、こういった内容となります。

 

まとめ;これってつまり、人を惹き込む本ってことですよね?

 本の中で、疑問に思ったことを書いてきました。

でも、こういう風に疑問に思わせる、さらには、人をその世界に入り込ませる、そういった力を持つ本って、読んでいて面白い本だと私は思っています。

 

本当に面白いです。何回もじっくり読んでもいいし、少しずつ飛ばし飛ばしで読んでもいい。達成感を得るためだけに読んでもいいし、色々な気づきを自分の中で消化するために読んでもいいです。色々な読み方があると思います。

 

でもまずは、ぜひ本を手に取ってみてください。このブログをきっかけに、少しでも興味を持ってくださるととても嬉しいです。

あ、読んだ後には、「これから『労働が大切』という神話が崩れたらどうなるんだろう」ってちょっと考えてみてください。2回目に読んで、今かなり気になっています!

 

 歴史は

「私たちの前に想像より多くの可能性があることを理解するため」

にあるそうなので、私もこれからまた歴史を学んでいきたいです!

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。内容には、色々な意見があると思いますし、合わない人もいると思います。でも、読んでいてとても面白かったし、力のある作品だなと思いました。